アケビは本来、種を包んでいる半透明のゼラチン状のところを食べるのですが、
本来は食べない白いスポンジ状の部分も短冊に切り、肉と一緒に甘味噌炒めにして、
ほろ苦い自然の味を堪能しました。こちらもとてもおいしくて大好評でした。
傘バシバシしてると、カメムシやら尺取り虫やらいろんな虫もバラバラ一緒に
落ちて来て、若者男性はキャーキャー情けない声を上げてましたが、カメムシも
ムカゴもアケビも初体験だとかで、いい経験になったようです。
私はカメムシが結構好きで、成虫までに何度も変わる模様の美しさには
ほれぼれします。
私の虫好きは職場でも知れ渡っており、夏休みには50過ぎたオバハンなのに
職場(学校です)の仲間に誘われてカブト虫採りにも行くほどです。
なので、職場で変わった虫をみつけた先生が「名前教えて」と持ってくることも
しばしば。
先日、ある若い男の先生が「色の変わった奴なんやけど、これ何?」と持ってきた
のですが、「どれどれ」と見た途端、職員室に響き渡る大声を上げて部屋の端まで
跳んで逃げました。
それは、私の唯一の弱点、ゴキブリ! (名前をのも見るのも嫌なので、
以下Gとか奴とかで表します、すみません)。
「もしかしてGが苦手?」
「Gだとわかってて何故持ってくる?!」
「だって色が淡いやろ?新種かと思って…。」
「淡くてもそいつはGやG!!早くトイレに流して!」
「Gが嫌いなん?」
「わーっ、その名前を呼ぶなぁ!!!」
「Gも虫やん。先生の大好きな昆虫やで。カブトムシもど見た目変わらんのに」
「その名前を連呼するなって~っ!」
「カブトとどこが違うん?羽の色艶も同じやで」
「カブトは産毛が生えて美しい金茶色、そいつは油ぎった茶色!!歩き方も素早くて
姑息や」
「はぁ~? ようわからん区分けやな。とりあえずGやな。なんで色が淡いんやろ。
食べ物のせいやろか」
「知らんって! 考えたくもないわっ!!」
以来 私のG嫌いは皆の知るところとなり、私の側に来て床を指差し「あ、G」と
驚かして喜ぶ者あり、ゴム製Gのリアルおもちゃをわざわざ買ってきて私の机に置いて
喜ぶ者あり、(だいたいこんなおもちゃに300円も払うなんて!)、私のノートパソコンの
間にリアルおもちゃを挟み、私がパソコンを開けて叫ぶのを喜ぶ者あり…いたずらの
標的にされ毎日ヒヤヒヤ、心臓が止まる思いです…
うちの職場はみんなめちゃめちゃ仲良しで、いたずら好きが多くてしょっちゅう
誰かれとなく仕掛けられたいたずらに引っ掛かってはギャーギャー騒いでる賑やかさ
なのですが、私にとったらこんなのいたずらじゃなく命の危機です。