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ひとりごとです

映画 ◾️◾️シビル・ウォー アメリカ最後の日◾️◾️

2024年10月09日 | 映画

シビル・ウォー(内戦)という

深刻な題だけど
ハリウッドのメジャーな映画会社が作った
エンタメなんだろう
と、思ってたら
聞いたことのないプロダクションだった
 
エンタメなんてとんでもない
予想を遥かに超えて残酷な殺戮シーンが
結構出てきた
 
映画配信サービスで観てたら
途中で観るのをやめたと思う
途中、耐えられなくて目を瞑っていた
でも面白くて最後まで観た
 
 
「ディア・ハンター」とか
「プラトーン」を観た時を思い出した
恐ろしくて残酷で息ができなくて
「早く終わって!」と思っていた
その時と同じくらい
命が縮むような気分だった
 
 
アメリカで内戦が起きる設定だけど
あながち荒唐無稽とは思えない
 
数年前、白人警官に
丸腰の黒人男性が射殺された事件に
端を発して
Black Lives Matter運動が活発になり
全米で暴動が起きてカオスになっていた
 
その時、アメリカ人の友達が
「この状況は内戦にだってなりかねない
日本に移住したい」
と言っていた
 
私は日本人で遠く日本に住んでいるから
この映画は他国の他人の映画だけど
アメリカに住むアメリカ人にとって
アメリカ人同士が憎み合い
殺し合う内戦というものは
実はとても身につまされるものなのでは
 
 
 
映画 ◾️◾️シビル・ウォー アメリカ最後の日◾️◾️
 
 
カリフォルニア州
テキサス州の連合軍が反乱軍を組織し
政府軍と戦っているという設定だった
 
アメリカ1リベラルな州と
保守的なカウボーイの州が連合?
ありえない!と思うが
ネット上で得た解説によると
「現実にありえないフィクションだ」と
安心して観られるように
そういう設定にしてあるとのこと
 
現実に内戦があるとしたら
保守的で排他的な白人 
対 
移民+リベラル派
…の図かなあ?
と想像していたので
「三期目を目論む独裁者的な大統領」と
「それに抵抗する
カリフォルニア+テキサス」
という設定はリアリティがない
 
でも、映画の中で描かれる内戦の様子は
実にありがちと思った
 
 
 
ネタバレ感想
 
 
もし内戦が起きたら
ありえそうなエピソード
 
◆銃を持った自警団に
リンチされる窃盗団
 
◆100%アメリカ人なら助けるが
香港出身のアジア人は撃ち殺す
英語が話せない移民に対する嫌悪
中国に対する嫌悪
 
◆戦争になると
戦闘員同士の戦いだけではなくなる
「敵なのでは?」という疑い(不安)から
罪のない市民が殺される
こうなると武装したもの勝ち
虚しい同胞の殺し合いが起きる
 
 
あとは
戦場ジャーナリストという存在が
面白かった
以前から
「なぜあんな危険な所に
命懸けで映像を撮りに行くのか」
と、疑問だった
「戦場の現状を世界に知らせたい
そうすることによって
戦争を終わらせることができる」
という
使命感からだろうと想像していた
 
作品の中では
生死の間を彷徨うような危険な場所で
弾丸をすり抜けることに
「生きている」実感や興奮を
感じるという描写があったが
そういう快感に
惹かれているジャーナリストも
いなくはないのかな?
と思った
 
 
戦場写真家として
羨望を集めているリーが
この内戦の写真を撮る時
どうにもやる気が出なくなってしまう
シーンがあった
 
外国の戦場を撮る時は
他人事として距離を置くことができたが
今、目の前で繰り広げられているのは
自分の国の惨状だから
客観視できないのだと思った
 
また、あまりに悲惨な殺戮に対して
打ちのめされ
様々な感情が沸いてしまって
写真どころではなくなったのだと
 
 
リーに憧れる若い写真家が
自らの未熟さ、自分勝手さ、愚かさで
報道のレジェンド的存在を
死に追いやっていくのは
何の示唆だろう?
彼女にものすごく憤りを感じて
納得しない結末になってしまった
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