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人生は並盛で / 小野寺 史宜
他の作家さん達の本読んでまた小野寺史宜に久しぶりに戻ってきた。面白かった。
冒頭から忌々しい人物の不愉快エピソードが展開され、気分が悪かった。
「いい人」だって心の奥底に邪悪な感情が芽生えることもある様が描かれている。人は「いい人」「ズルい人」に二分出来ない。様々な面を併せ持つ複雑で深みのある人物描写が良かった。
街の中にはいろいろな人がいろいろな出来事を経験し、出会い、別れ、憎しみ、労り合う。どの一人も精一杯だ。
窓の灯り一つ一つに人生がありドラマがある。それを見つめる作者の暖かい目線が好きだと思う。
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