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重松清 「ナイフ」
「ワニとハブとひょうたん池で」と「ナイフ」は、とてもリアルで、起きる出来事もそれに対する主人公や両親や親の対応も、まあこうなるかな、と思うものだった。
くだらないゲームの犠牲になり心を切り刻まれる主人公たちは他人とは思えなかった。
「ナイフ」が発表されたのが1997年。
その頃から「いじめ」に対する対応や一般的な価値観がシフトしてきていると感じた。
「ビタースイート・ホーム」の中でその違和感が確実になった。
当時の「当たり前」は今は共感できない。
これからも当時の当たり前に対する違和感がもっと大きくなると良いと思った。
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