お久しぶりです。
実は猫が夏バテからの腎不全で危篤状態になり、ちょっとバタバタとしておりました。
ちょっと長くなりますが、最後の手段としてイベルメクチンを使用した結果について書かせていただきます。
うちの愛猫は現在5歳、もともと子猫でうちに来たときから腎結石を持ってる子で、血尿がたびたび出ていたので心配はしていました。
獣医さんも、この腎結石が今後どのような影響を及ぼすのかについては言葉を濁していたので、私自身もあまり考えないようにしていました。
うちの子は夏の暑い時期に毎年バテていて、今年も少し食欲のない時期が続いていました。
特に今年は、もうそろそろ涼しくなってもいいという時期になっても暑さが収まらず、猫の夏バテも長引いていました。
そろそろ病院に行って点滴や食欲増進のお薬をもらったほうがいいかなと思った時に容態が急変し、水を飲んでは吐くを何度も繰り返しました。
翌日は日曜日でしたが、空いている動物病院を探して駆け込むと「腎不全で尿毒症も出ていて手遅れです」と言われました。
腎臓の機能が10%以下に低下しているそうです。
入院させてもいいけど、入院中に容態が急変する可能性もあると聞いたので、自宅で看取る覚悟で皮下点滴の仕方を教わり、投薬と点滴で様子を見ることにしました。
が、病院での点滴後もそうだったのですが、点滴をした後に元気がさらになくなる。
吐き気止めのおかげで水や液状の食べ物は食べれるようになっていたのですが、点滴の後、足を引きずったり座ったまま動かないという状態が続きました。
病院に連れて行っても、とにかく点滴!という感じで、先生は点滴に問題は全く感じていないようでした。
ネットで調べて見ると、「肺水腫」の症状にぴったり当てはまり、点滴などで肺水腫になる可能性が書かれていました。
もし肺水腫の場合は、点滴をすぐに中止しなくてはいけません。
でも、点滴を中止したがために今度は脱水症状で命を落とす可能性もあるのかもしれないという思いもありました。
注意深く様子を観察しましたが、全ての症状が肺水腫に当てはまります。
覚悟を決めて点滴を中止しました。
病院の先生からは早ければ数日と言われていたので、点滴で苦しんで死ぬぐらいなら、少しでも残りの時間を楽に過ごせるように、自然な流れで息を引き取るほうがいいと思いました。
ベッドやトイレの配置なども、猫が行きやすいように変えて看取りの準備をしました。
食べ物は、元気な時には腎臓に気を遣ってあげなかったちゅーるしか受け付けませんでした。
ふと、マウスの実験でイベルメクチンで腎障害が改善したという話を思い出しました。
長く生きることを期待したわけではなく、最後まで少しでも穏やかに過ごせるようにと願いを込めて、ちゅーるにイベルメクチンをまぜてみました。
イベルメクチンは指でしごくとすぐに粉状になってくれ、味もあっさりしているので、ちゅーるに混ぜるとまったく気づかずに食べてくれます。
点滴を中止し、イベルメクチンを飲ませた日の2日後、ずっと便秘でひからびたような便しか出なかった猫が、突然健康なうんちの理想のような排便をしました。
本当にビックリしました。
食べ物も少量で便秘も続いていたので5日ぶりぐらいの便通だったのですが、うんちは健康のバロメーターなので、もしかするとこの子は生きれるかもしれないと少しだけ希望を持ちました。
その後、さらに食欲が増し、ふらふらとしか歩けなかったのがしっかり歩けるようになり、ジャンプもできるようになりました。
まだ走ることはできませんが、早ければあと数日と言われたときと比べると別猫のようでした。
お水も自分でちゃんと飲み、夜中に何度もちゅーるを要求してくるようになりました。
ドライフードはまだ無理かなと思ったんですが、粒の細かいものを手のひらにのせて上げると、少しずつ食べました。
前の猫も悪性リンパ腫で看取った経験があるので、具合が悪くなると本当にドライフードをまったく受け付けないというのは知っていました。
ドライフードを食べられるようになったというのは、確実に回復しているということだなと思いました。
現在はちゅーる(総合栄養食)4:ドライフード6ぐらいの割合で、ドライフードの割合を少しずつ増やしています。
数日前までは、腎不全特有の症状で体からアンモニア臭がしていたのですが、ここ数日はほとんど感じなくなりました。
イベルメクチンは人間の12分の1の量を2日に1回あげています(※人間用のものです)。
一時的に回復しているだけなのか、それとも今後さらに改善していくのか、また急激に悪くなるのかは分かりません。
ただ獣医さんが速ければ数日といった日からは、すでに3週間ほど経過しています。
ネット上で調べてみても、猫の腎臓病がイベルメクチンで改善したという例があるようでした。
うちの子の場合は腎不全+尿毒症+肺水腫という状態からの回復なので、本当に驚いています。
まだ多飲多尿は続いていて、点滴は肺水腫の可能性があってできないので、とにかく脱水症状には気をつけないといけません。
歩き回って軽く走れるようにはなりましたが、元気な頃のようなダッシュはまだできません。
ただ様子を見ながら、イベルメクチンは減薬していって、週に一度程度で様子を見てみようかなと思います。
イベルメクチンの投与は自己責任なので、当然のことながら獣医さんには相談できません。自分で決めて自分で責任を取るのみです。
ここに書いたことはあくまでもうちの子の場合のことなので、どの子にもマッチするとは限りません。
うちの子は、元気な頃から虫下しのためにイベルメクチンを飲ませて問題なく効いたという過去があったので、今回も試してみることができました。
またうちの子の年齢は5歳なので、体力的に回復できたという可能性もあると思います。
猫ちゃんによっては、イベルメクチンが合わない可能性もあるかもしれません。
そのことを踏まえた上で、この記事の内容を受け止めていただければと思います。
経過をつらつらと綴ったので、まとまりのない文章ですみません。