10年落ちの格安で入手したわりに綺麗だったプレオ君ですが、買って一ヶ月もたたぬうちに、スーパーの駐車場かどこかで、ドアパンチをもらってしまいました。塗装までは行ってないし、それほど目立つ凹みでもないのですが、どうも気になります。ということで、デントリペアナカノという処が出しているひっぱり君を試してみました。
タワーバーと呼ばれる支柱の間に二つの足を立てて、真ん中より引っぱり上げるというシンプルな原理の工具。こちらは、約3,000円ほどで売られている基本セット。似たような製品は、武蔵ホルツよりデントマジックの名で約5,000円ほどで売られています。それ以外にも1,000円~2,000円台のものもあります。オークションで2,000円ちょっとで出ていたので、ひっぱり君を選択しました。送料を入れると3,500円ほど、デントマジックはアマゾンで送料無料で4,000円位ですから、ほぼ変わりません。
こちらは脱脂のための溶剤。シリコンオフで代用できるようで、メーカーもそちらを進めています。これは使わない方がよいかも。
元は海外(米国)製品のようです。デントマジックなど、他の製品も同様のよう。
ということでひっぱり君が届くのを待って、晴れた日を選んで施行します。ボンドを使用する関係上、気温も重要なようで暑すぎても寒すぎても駄目みたいです。
左側のリアドアを後方より。ほとんど目立たないのですが、2箇所ほど凹んで影が見えます。相手のドアの擦過痕も入っていましたが、そちらはコンパウンドで落としました。
グルーガンというボンドを温めて溶かす工具。
デントマジックは車載電源を使うようになってますが、こちらは家庭用コンセントより電源を取ります。手間はちょっとかかります。
プラスチックタブと呼ばれる足に、ボンドを塗ります。
脱脂をしたボディに貼り付け5分ほど待ちます。ドアに張る前にボンドが固まってしまったり、なかなか接着しなかったり、最初は上手くいきませんでした。
左右に足を付けたタワーバーを取り付け、ネジを廻すことで真ん中のタブを引っぱります。
ある程度のところまで来ると鉄の張力に負けてタブがボディより外れます。これを繰り返して凹みを取っていきます。コツが必要なようで、一発目で凸凹ができてあせりました。引っぱりすぎると逆デントと呼ばれる状態になってしまうようで、その際に叩いて調整するノックダウンという工具が付いています。やりすぎないように、少しずつやることが肝要みたい。
施行風景。
鉄板表面の様子を見ながら、失敗しつつ何度か繰り返します。
とりあえず施工後。コンパウンドが、2重に写っています。ここに凹みがあります。
リアドア前方向より。かなり目立たなくなっているのがわかります。
後方より。写真には写りませんが、実際には微妙な凸凹が残ってます。板金をしたわけではありませんので、完璧にすることは無理だと思います。費用対効果としては、なかなか優秀な工具だと思います。ただほとんど目立ちませんが、残念なことにボンドを剥がす際に傷が入ってしまいました。施行は慎重に行うことと、コツが必要なようです
一応は目立たなくなりましたので、半分ほど満足。まだ何度が試せば、より目立たなくできるかも。なお、試される場合はあくまでも自己責任で。