ということで、平日の休みが取れたため、カー用品店巡りをしてみることに。車やバイクを買うと、何も買わなくてもとりあえずカー用品店巡りをすることが楽しくなります。
10年以上前は、週末ごとにカー用品店やバイク用品店に行ってました。その頃だと、オートバックスなどにも走り屋用のチューニングパーツが置いてあったりして、スーパーオートバックスだとアメリカン雑貨や小物、自転車まで扱っていた時期もありました。その頃には人気のあった車種が流行らなくなって、今ではラインナップが様変わりしてしまいました。ここ10年ほどは、ネットで注文した方が安いこともあって、ほとんど行かなくなりました。
その前に、せっかく時間があるのでi(アイ)のエンジンを拝んでおきます。この車のエンジンは、時間があるときでないと見れないため、まだ見たことがなかった。
この下にエンジンがあるため、リアの荷室は通常のワゴン車に比べて底が浅い。リアシートもこれ以上後ろにスライドできない。それでも、軽ミッドシップのホンダビートやマツダAZ-1なんかだと、リアシートはないわ、運転手のすぐ後ろにエンジンが置いてあるわ、トランクもおまけ程度だったりした。カーマニアではなく、あくまで女性だとか一般の人が対象だったため、実用性は確保されている。車に興味ない人だと、ミッドシップ?なんて言われてもセールスポイントにはならないでしょう。ミドシップという用語で喜ぶのはマニアだけなので、この車を開発した人たちは車好きだったんでしょうね。
シートを倒すと平らな面が作れて、積載性も便利ですよと謳っていた。ワゴン車全盛期にプレミアム軽という路線で売りたかったため、メーカーも工夫をしてあれこれ盛り込んでいる。スバルのプレミアム軽R1が、マニアの評価は高かったが、販売では苦戦していた後に発売されているためなおさら。
荷室の床下に、防音、防振財が敷いてある。軽自動車だと、このような防音、防振財すらないことが多いが、この車の場合エンジンと運転者がキャビン内に同居する構造になっているため、ここはメーカーも相当苦心したそう。
その下にフロアパネルがある。蝶ネジで4箇所を留めるようになっていて、ドライバー要らずで手で取り外せる。けれど、ここは蝶番をつけてボンネットのように開くようにして欲しかった。或いは、フェラーリやNSXなどのようにあえてエンジンを外から見せるようにするとか。
三菱・3B2型エンジン。i(アイ)専用で開発されたためシリンダーが45度傾斜しており、リアアクスルの上に乗っかっているという構造になっている。ホンダ・ビートだとエンジンそのものを31度傾けて搭載していた。水冷直列3気筒DOHC12バルブで、可変バルブ機構MIVECを搭載している。三菱eKシリーズ・日産DAYZシリーズに流用されて、そちらは45度の傾斜がなくなっていて、燃費向上のために改良が施されている。三菱製のリッターエンジンを使用したSmart forfourや兄弟車のRenault Twingoでも似たような位置に搭載している。これらはRRですが、三菱製のエンジンを使ってますし、i(アイ)からもなんらかの影響を受けているかも。汚く見えますが、これでも清掃しており、土埃や排ガスで真っ黒だった。冷却に不利なレイアウトのため、アンダーカバーまで使って空気を送り込んでいるからか、FF車のエンジンルームより汚れていた。ちなみにこの個体は、約6万キロ走行した車。エンジンルーム内に冷却用のファンまで設けられており、そうまでしてミッドシップを採用したかったのだろうか、見えないところにコストが掛けられている。それはあまり報われているとは思えないけれど。
パカっとこれくらい簡単に開けられなければ、普通の人はまずメンテで日常的に開けることはしないはず。ビートやAZ-1は、開口部が狭くメンテナンス性はこれより酷かった。今では、タイミングベルトからタイミングチェーンに切り替わってきていて、このエンジンもタイミングチェーン。10万キロ交換前提のタイミングベルトと比べて、タイミングチェーンは30万キロだそうですから、徐々にメンテナンスフリーに近くなっているのでしょう。ミッドシップとは言っても、床下エンジンは軽トラックや箱バンっぽいですな。リアアクスルの内側に置かれていることから、メーカーではミッドシップ(リアミッドシップ)と言ってますが、この車はオーバーハングがほとんどないので、ほぼ車体の後方の通常だったらトランクの位置に置かれている。RRと言ってもよいことが、視覚的にもわかります。
ということで、出かけます。i(アイ)のメーターは、タコメーターにデジタル表示のスピードメーターを組み合わせたもの。S660やCR-Z、アバルト500など、今はこのようなタコメーターとデジタルメーターを組み合わせたものが増えていますが、液晶ディスプレイなどもないため、今どきの車と比べると安っぽい。まるで100均のデジタル時計みたいだと評したレビューもあった。ただ写真で見るよりは立体感があって、安っぽいなりにスイッチを入れるとメーターが徐々に明るくなり、表示が遅れて浮かび上がる演出がされている。補助金を使っても最初は300万とかしたi-MiEVでも同じ意匠のものを使っていますので、特に不評と言うわけでもないのでしょう。
ちょっと暖かい平日の小春日和の午前中ですな。
平日の休みというのは、学生の頃に学校をさぼった時のような一種独特の開放感があります。
自動車のディラーが集まった、ディラー街。国内メーカーだけでなく、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲン、ジャガー、プジョー、ポルシェ、ミニ、ボルボ、ヤナセなどみんなこの周辺に集まっている。
中古パーツ専門店で、中古のパーツを物色。カーオーディオやDVD、ナビなどが置いてあった。こういった場所にi(アイ)専用パーツが置いてあるなんてことは、まずない。ワゴンRとかムーブだと、マフラーから足回りからパーツ選びには不自由しないのでしょうね。レクサスやアキュラ、スバルの六連星などのエンブレムも置いてあったが、i(アイ)に流用できそうなものはなかった。よくあるTURBOエンブレムとかはあって、それなら使えそうですが。
S660を発見。試乗車でしょうか。新車がスポットライトを浴びて、一番輝いている時期でしょう。
続いてオートバックスに。さすがオートバックスだと、ランエボやらS2000やら見かけた。もっとも、客の主流は今はミニバンや軽ワゴンで、少数派なのでしょうが。もはや高額なナビとかも売れないでしょうし、ASL(オートバックス・スポーツカー研究所)とか設立して、ガライヤ作っていた頃が全盛期だったのでしょうか。カー用品店はアイデア雑貨の宝庫で、楽しいといえば楽しいのだけれど、買うとなると別かな。
ハンドルカバーやシート用座布団、シフトノブとか見に行って、特に買うつもりはなかったのですが、スターウォーズのサンシェードが半額500円だったため購入。車のリアウィンドウに付けると、 C-3POとR2-D2が車に乗っているように見えるという優れもの。このくだらなさが琴線に触れた。
続いてホームセンターへ。平日のホームセンターは、何でこんなに人や車が多いんだろうかというくらいにいた。ホームセンターで買ったほうが安いため、ハンドルカバーやシート用座布団を見に行ったのですが、ホームセンターらしい、いつも同じなあんまり代わり映えしないラインナップだったので、ひとまず保留に。
車用の芳香剤とデジカメ用のストラップ(本当はスマホ用)を購入。各100円。
続いてイエローハットへ。このようなカー用品店の店頭によく積んである、軽自動車用4本で8,900円とかのリーズナブルなタイヤは、i(アイ)にはまず使えない。この辺りが。ちょっと悔しい。
買うつもりはなかったのだが、座布団が半額1,400円→700円だったので購入。ホームセンターには、500円くらいからあったのですが、そういったものはやはり値段なりなので。i(アイ)の赤シートに青のワンポイントはどうかと思いましたが、ゲットした。
こんな感じ。ちょっと違和感があるが、元々座布団を使用する理由が、シートの汚れ防止や擦れ、よれ防止なので気にしないことにする。
結局、ウィンドウショッピングメインで、ほとんど買わなかった。新製品とか、何か面白いものはないかと見に行っただけなので、まあこんなものでしょう。1日のトータル1,400円。半日すごして、こんなもので済むのだから、まあ安い遊びというところでしょうか。
ということで、平日のカー用品店巡りでした。
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