「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」の予告編PVが公開されました。
「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」予告PV
本作は社会から犯罪が無くなった未来世界を舞台にしているので、基本的に現代銃器の類は登場しないのですが、公開予定の劇場版は国外が舞台になっているみたいで、予告編でも多数の銃器類が登場しています。今回はそれらの銃器にネタバレにならないように注目してみました。
SR-1(ギュルザ)
ロシア製の大型軍用拳銃。
密入国したテロリストらしき人物が持っているということと、全体的なやぼったさが旧共産圏の銃っぽいなと思って、スライドとフレームのカットの仕方やダブルカラムのマガジン、くびれたグリップの特徴から最初92式手槍かと思ったのですが、側面にあるはずのレバー類が全く描かれていないことが気になってたんですよね。マガジンキャッチボタンの形も違うし。
そうしたらツイッターで武装商店さんが、
と書き込んでいるのを見つけました。
なるほど。Cz52、マカロフ、スチェッキンあたりは考慮したのですが、SR-1のことは失念しておりました。
ネットでは日本語による解説の少ない銃ですが、手許の資料にはばっちり掲載されてました。最初からこれを見ていれば…。
H&K UMP
.45口径弾の使用を前提に開発されたサブマシンガン。
2回のカットに登場するSMGのような銃。ストック、マガジン、ハンドガードの形状などからUMPぽい。飛んでるケースがでかいので.45ACP仕様のUMP45でしょうね。
Barrett M95
ブルパップ式の対物ライフル。
空中から?狙撃しようとしている場面で使用されている対物ライフル。
ブルパップ式で大型のマズルブレーキと、箱型弾倉と大型のハンドルが付いているのでボルトアクション式でかつ箱型弾倉をもつバレットM95かなと。
OSV-96
折りたたみ機構をもつ対物狙撃銃。
廃ビル?のフロアまたは屋上からバイポッドを使用してプローンのポジションで狙撃しようとしているスコープ付きの銃。
最初は銃のカテゴリーすら見当がつかなくて、レシーバーの太さから、LMGにスコープとバイポッドを装着しているのかと思いましたが、LMGだとフィーディング時にレシーバーのカバーを上に向かって開く構造になってる銃が多いんですが、この銃は横に曲げるようにヒンジが付いてるんですよね。
そこでレシーバーの折りたたみ機構をもつ狙撃銃かなということで、ヒンジの形状や数字の書いてある部品の形状が一致したOSV-96と断定。
AK74
東側を代表するアサルトライフル。
AK系のアサルトライフル。マガジンとハンドガードの形状からAK74シリーズの、折りたたみ式スケルトンストック仕様(AKS74)ではないもの。ガスチューブとフロントサイトポストが独立しているのでAK102のような短縮形でもないみたいです。
AK系には輸出仕様の他、旧共産圏でライセンス生産されたバリエーションも含めると膨大な種類があるので、中遠距離のモブキャラが持っているものを特定するのは容易ではありません。
SV Infinity Tiki
最後のカットで主人公の常守朱が構えているハンドガン(拳銃)。
最初に見た時はグロックにポートバレルとビーバーテイル付きサムレストを装着したカスタムかと思いましたが、ダストカバーの形状やサイトが見当たらないことに違和感がありました。
明度を上げてよく見ると、フレーム側面の形状がグロックとははっきりと違っていて、またグロックでは垂直なはずのスライド後端も微妙に斜めになってます。
何より特徴的なのは、一見アイアンサイトがなく、複雑な面取りが施されたスライド形状です。
こういった特徴をもつ銃として当てはまるのが、1911ガバメントのカスタムモデルの一つである「ストレイヤーヴォイト インフィニティ Tiki(SVI Tiki)」、ストレイヤーヴォイト社(現インフィニティファイアアームズ社)によるカスタムガンです。
常守朱がこの銃を持っているカットは今回の予告編の前からキービジュアルやCM等で公開されていたみたいですが、その時点で既にSV Infinity Tikiだと見破っていた方がいました(「IIOS」とはInfinity Integral Optic Slideの略)。
すごい……。
この銃のカスタム項目を映像から分かる範囲で箇条書きにしてみると、
ベースはM1911ガバメント(SVインフィニティ.45)で、
・フルレングスダストカバー(IED・レイルなし)
・Tikiスライド(ハイブリッドバレル対応、スライドとフレームはいずれもブラック)
・ブッシングレスハイブリッドテーパードコーンバレル+ロングリコイルSPガイド&プラグ
・スクエアワイドトリガーガード
・エクステンデッドアンビサムセフティ
などが装備されています。なおハンマー・トリガーの形状は不明。
実物のSVI Tikiはコンパクトサイズのスライドとフレームなので、おそらくそれに準じた仕様。
フレームに段差がないのと、ダストカバーの厚みから見て、本家のSVI Tikiと同じくシングルカラム(シングルスタック)のフレームでしょう。
参考:SVI マイアミ Tiki(映像のものと全く同じ仕様ではない)
■考察できること
現時点で登場している銃器を見るだけでも考察できることはいくつかありますが、まずは銃器類に相当凝った作品であることは確実だと言えそうです。
とは言え、まだ公開されていない作品ということもありますし、登場する銃器から読み取れることなどは映画が公開されてから、またはBDが発売されてから検証してみたいと思います。
最新版に更新したいが、価格が…
「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」予告PV
本作は社会から犯罪が無くなった未来世界を舞台にしているので、基本的に現代銃器の類は登場しないのですが、公開予定の劇場版は国外が舞台になっているみたいで、予告編でも多数の銃器類が登場しています。今回はそれらの銃器にネタバレにならないように注目してみました。
SR-1(ギュルザ)
ロシア製の大型軍用拳銃。
密入国したテロリストらしき人物が持っているということと、全体的なやぼったさが旧共産圏の銃っぽいなと思って、スライドとフレームのカットの仕方やダブルカラムのマガジン、くびれたグリップの特徴から最初92式手槍かと思ったのですが、側面にあるはずのレバー類が全く描かれていないことが気になってたんですよね。マガジンキャッチボタンの形も違うし。
そうしたらツイッターで武装商店さんが、
と書き込んでいるのを見つけました。
なるほど。Cz52、マカロフ、スチェッキンあたりは考慮したのですが、SR-1のことは失念しておりました。
ネットでは日本語による解説の少ない銃ですが、手許の資料にはばっちり掲載されてました。最初からこれを見ていれば…。
H&K UMP
.45口径弾の使用を前提に開発されたサブマシンガン。
2回のカットに登場するSMGのような銃。ストック、マガジン、ハンドガードの形状などからUMPぽい。飛んでるケースがでかいので.45ACP仕様のUMP45でしょうね。
Barrett M95
ブルパップ式の対物ライフル。
空中から?狙撃しようとしている場面で使用されている対物ライフル。
ブルパップ式で大型のマズルブレーキと、箱型弾倉と大型のハンドルが付いているのでボルトアクション式でかつ箱型弾倉をもつバレットM95かなと。
OSV-96
折りたたみ機構をもつ対物狙撃銃。
廃ビル?のフロアまたは屋上からバイポッドを使用してプローンのポジションで狙撃しようとしているスコープ付きの銃。
最初は銃のカテゴリーすら見当がつかなくて、レシーバーの太さから、LMGにスコープとバイポッドを装着しているのかと思いましたが、LMGだとフィーディング時にレシーバーのカバーを上に向かって開く構造になってる銃が多いんですが、この銃は横に曲げるようにヒンジが付いてるんですよね。
そこでレシーバーの折りたたみ機構をもつ狙撃銃かなということで、ヒンジの形状や数字の書いてある部品の形状が一致したOSV-96と断定。
AK74
東側を代表するアサルトライフル。
AK系のアサルトライフル。マガジンとハンドガードの形状からAK74シリーズの、折りたたみ式スケルトンストック仕様(AKS74)ではないもの。ガスチューブとフロントサイトポストが独立しているのでAK102のような短縮形でもないみたいです。
AK系には輸出仕様の他、旧共産圏でライセンス生産されたバリエーションも含めると膨大な種類があるので、中遠距離のモブキャラが持っているものを特定するのは容易ではありません。
SV Infinity Tiki
最後のカットで主人公の常守朱が構えているハンドガン(拳銃)。
最初に見た時はグロックにポートバレルとビーバーテイル付きサムレストを装着したカスタムかと思いましたが、ダストカバーの形状やサイトが見当たらないことに違和感がありました。
明度を上げてよく見ると、フレーム側面の形状がグロックとははっきりと違っていて、またグロックでは垂直なはずのスライド後端も微妙に斜めになってます。
何より特徴的なのは、一見アイアンサイトがなく、複雑な面取りが施されたスライド形状です。
こういった特徴をもつ銃として当てはまるのが、1911ガバメントのカスタムモデルの一つである「ストレイヤーヴォイト インフィニティ Tiki(SVI Tiki)」、ストレイヤーヴォイト社(現インフィニティファイアアームズ社)によるカスタムガンです。
常守朱がこの銃を持っているカットは今回の予告編の前からキービジュアルやCM等で公開されていたみたいですが、その時点で既にSV Infinity Tikiだと見破っていた方がいました(「IIOS」とはInfinity Integral Optic Slideの略)。
すごい……。
この銃のカスタム項目を映像から分かる範囲で箇条書きにしてみると、
ベースはM1911ガバメント(SVインフィニティ.45)で、
・フルレングスダストカバー(IED・レイルなし)
・Tikiスライド(ハイブリッドバレル対応、スライドとフレームはいずれもブラック)
・ブッシングレスハイブリッドテーパードコーンバレル+ロングリコイルSPガイド&プラグ
・スクエアワイドトリガーガード
・エクステンデッドアンビサムセフティ
などが装備されています。なおハンマー・トリガーの形状は不明。
実物のSVI Tikiはコンパクトサイズのスライドとフレームなので、おそらくそれに準じた仕様。
フレームに段差がないのと、ダストカバーの厚みから見て、本家のSVI Tikiと同じくシングルカラム(シングルスタック)のフレームでしょう。
参考:SVI マイアミ Tiki(映像のものと全く同じ仕様ではない)
■考察できること
現時点で登場している銃器を見るだけでも考察できることはいくつかありますが、まずは銃器類に相当凝った作品であることは確実だと言えそうです。
とは言え、まだ公開されていない作品ということもありますし、登場する銃器から読み取れることなどは映画が公開されてから、またはBDが発売されてから検証してみたいと思います。
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