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彼女が仕事で帰宅が遅い今日、
私が早上がりし、夕飯の支度をした。
もつ鍋である。
最近急に冷え込んだから、鍋にした。
そして、まだ2人ではやっていないもつ鍋にした。
材料が少ないもつ鍋。
パパッと野菜を切り、具材を並べ、
もうすぐ帰るであろう彼女を待つ。
一人暮らしが長かったことや、
それなりに自炊していた経験が、
こういう「男側の夕飯」を容易にさせてくれる。
今頃になって、経験が、誰かの為に役に立つ。
自分の寂しい過去が、昇華されるような感覚だ。
今日はテンションが上がらないまでも、
それなりに集中して働けたと思う。
明日は休みだが、特に仕事を気にすることはなくて済みそうだ。
ちょっとした心の余裕。
こういうものが、夕飯の支度を抵抗なくさせる要因ではないかと思う。
あ、彼女の車が駐車場までやってきた。
いざ、晩餐だ。