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ユニクロの柳井氏が苦言を呈す

2019-10-20 15:15:55 | 社会
 10月16日、日経ビジネスによると、柳井氏は今月9日付に
掲載されたインタビューの中で次のように現在の日本について
憂慮したとされる。
柳井氏は日本社会に対して「このままでは日本は滅びる」と言って
大々的な改革を促した。過去30年間、世界は急速に成長したが、
日本はほとんど成長できず、先進国から中位の国になりつつあり、
もしかしたら開発途上国に転落しかねないと憂慮した。
国民所得もほとんど伸びず、産業が依然として製造業中心という点も
指摘した。モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)、
ロボティクス分野がいくら重要だといっても、本格的に新しい分野に
取り組む企業がないとも批判した。
また、日本特有の「忖度」(上の人の気持ちを察して自ら判断して行動
する)文化が上の人のために公文書を偽造するなどの慣行に変質した
として「日本のDNAはすごく必要だけど、強みが弱みになっている」
と話した。
また、このように没落する日本を実感できなくなっている世相も指摘した。
  柳井会長は「本屋では『日本が最高だ』という本ばかりで、いつも
気分が悪くなる」としながら「どこが今、最高なのか」と反問した。
このままいけば日本は「ゆでガエル現象」になり、だんだん熱くなって
いく熱湯の中で訳も分からないまま死んでいきかねないと嘆いた。
柳井会長は日本に2つの改革案を提示した。まず財政支出を半分に
減らして公務員数も半分に減らすよう助言した。また、参議院と衆議院は
どちらも機能していないとして議会を一院制にしたほうがいいと述べた。
安倍晋三首相の「アベノミクス」に関しては株価上昇には役に立った
としつつ、株価上昇は「国の金を費やせばどうにでもなる」と言って
事実上、成果がないと批判した。
実に正しく分かりやすい指摘である。よく言ってくれた。 同感!
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