11月18日の続編を下書きで書こうと思ったが、話がだいぶ逸れてしまったので
この記事は今の自分の気持ちとして、書いて先にアップする。
私は、「亀嵩」に行く前にAmazonプライム・ビデオで「砂の器」を見た。
こんなに重いテーマが、この作品に隠されているとは知らなかった。
それは「不治の病」と恐れられ、患者が激しい差別・人権侵害にさらされてきた
「ハンセン病」
私が子供の頃は「らい病」と教わった。
かつてこの国では、らい病になった人が家族に迷惑をかけないよう、故郷を捨てて放浪する
「放浪らい」
と呼ばれる方が多く居られたと書かれている。
この映画は、まさしく加藤嘉が演じる「らい病」の父親と幼い息子が、各地を乞食のようにさすらう
「放浪らい」の凄まじい様が描かれている。
親子は、たどり着いた島根県の亀嵩で、緒形拳が演じる駐在所の警官に保護され、らい病の父親は療養所に隔離、
親子は生き別れになる。
作品のメインは、加藤剛が演じる、成長して音楽家となった息子が、親子を保護した恩人である警官(緒形拳)を、
なぜ殺すに至ったのか、丹波哲郎が演じるベテラン刑事と、森田健作が演じる若手刑事が、いろんな仮説をたてながら、
真実に迫っていくところにあると思う。
推理を解く鍵が「亀嵩」を含む島根県でもごく一部の地域に残る「方言」なのも、松本清張のその着想が本当に凄いとも思う。
しかし、私があの映画で思わず「グッと」なり、今も深く心に刻まれている場面・・・それは
らい病の父親が、亀嵩駅から岡山県の療養所へ出発し、それを泣きながら追いかける息子の情景。
あの場面を見た時、去年8月のことが「ハッ!」と思い出された。
新型コロナという未知のウイルスに、たまたま罹患したというだけで、お袋は親父の葬式も出せず
まるで「バイ菌」のように扱われて病院へ隔離されたのだ。
時代も病気も違えども、本質的に一体あれと何が違うと言うんだ。
今と昔では、医学も情報量も格段に違うのに・・・
まだ一般庶民レベルの方が、冷静に対応しているよ。
政府やマスコミがいたずらに不安を煽り、コロナ患者に対する差別を実質的に助長しているんじゃないのか。
快適なホテル療養生活だったし、看護師さんもホテルの人も親切だったけど
なんか割り切れないモヤモヤが残っているのも事実だ。
職場のゾーニングも、考えれば考えるほど会社に不信感が募って、正直 今は転職したいと思っている。
明日、1月30日には退所が決定したので、食べたい物を食べたら
少しは気持ちも落ち着くだろうが・・・(笑)
また明日あらためて、退所の事は書きます。
乱文 失礼しました。