昨日、地震でビックリしたかと思えば
今日の夕方は、突然の雷と滝のような雨でまたビックリ!
近くの団地でも、斜面が少し崩れたらしい。
これ以上、被害が出ないことを重ねて祈るしかない。
夜勤から戻り、いつもの儀式(笑)を済ませて、昼の食卓につくと
もういつ食べたか思い出せないほど、久方ぶりの

滋賀を代表する郷土食
「鮒ずし」
が、タッパーに入った状態で、テーブルに鎮座していた。
よっぽどの事がない限り、お目にかかることがないので
「鮒ずしって、珍しいね。どうしたの?」
お袋に尋ねると、週一でお袋が参加しているボランティア活動の
仲間の方が、親父の見舞いに届けてくれたとのこと。
鮒ずしといえば、伊豆諸島の「くさや」と並ぶ
激臭!
で、全国に名を轟かせている。
私は気にならないが、滋賀県人でも、この臭いが苦手な人は
結構多い。
臭いに加え、味もまた独特。
作る人・家・業者それぞれに、塩や御飯の塩梅、漬け込み期間に
こだわりがあり、「塩辛い」物もあれば、「酸っぱい」物もある。
また、熟成期間によって食感なども、千差万別だ。
好きな人なら、一口食べただけで
「あっこれは、あの家が漬けた鮒ずしや」
「これは○○の店の鮒ずしやな」
と、分かるらしい。
なかなか奥の深い食べ物でもある。
食べ方も人それぞれで、そのまま食べたり、醤油や味の素をかけて
食べるのが一般的だと思うが、私の好きな食べ方は、お椀の中に
鮒ずしと少量の味の素、そしてお湯を入れて吸い物にするやり方だ。
疲れた時に鮒ずしの吸い物を飲むと、「ホッ」として身体中の細胞が
本当に喜んでることが、ハッキリ分かる。
なんと言っても、健康に良い「発酵食品」だから、毎日ではなくても
たまには食べたい鮒ずしなのだが、最大のネックは
価格が高すぎる・・・
主役の「ニゴロブナ」が獲れないのだから、仕方がない。
高価な物だから、子供の頃は食べさせてもらえなかった。
大人が「美味しい美味しい」と言って食べているのに、
食べられないのは嫌だと私が駄々をこねていると、鮒に付いた
御飯で、優しかった祖母が吸い物を作ってくれた。
あの時の吸い物の記憶が、今も体に残っているのだろう。
という事で、久方ぶりの「鮒ずし」を堪能した。
ただ、これからも
貰ったら滅茶苦茶 嬉しいけど
買ってまでは 食べないだろうなぁ・・・と思う。