亀嵩駅から、映画のロケが行われた「湯野神社」や、ロケを記念した石碑までは
約5キロの道のり。
奥出雲観光協会公式サイト
なにせ、この本数。
私の足で歩いて次の列車までに戻るのは、到底無理と諦めて待合室でブログを見て過ごす。
すると、駅のスピーカーから
「山陰線の列車が遅れ、その接続待ちのため備後落合行きは、宍道駅を10分遅れて発車しました」
と、放送が流れてきた。
おそらく、木次にある鉄道部から各無人駅に遠隔放送されているのだろう。
次に乗る備後落合行きが、亀嵩駅の次「出雲横田」でしばらく停車する事は分かっているので
おそらく、備後落合駅での乗り換えに支障はなさそうだ。
しかし、気掛かりなのは「出雲坂根」で見られるだろうビッグイベントへの影響だ。
亀嵩12:50発の備後落合行きが、放送通り10分遅れて到着。
事前に電話注文すると、蕎麦を列車まで届けてくれる。
2両編成の車内は、紅葉狩りのハイカーで大入り満員。
朝、一緒に備後落合まで来た二人も、木次の街を散策してこの列車で折り返してきた。
車掌さんが、備後落合駅での乗り換えを客に確認していたが、ほとんどの人が乗り換えて
三次や新見へ行くと答えていた。
次の出雲横田駅で後ろ1両を切り離し。
作業に時間がかかり、さらに混雑した1両編成のディーゼルカーは、結局遅れを5分縮めただけで
出雲横田駅を発車した。
そして、列車は出雲坂根駅に到着。
「よっしゃ!まだ列車は来てないぞ」
ビッグイベントとは、さっき亀嵩駅で見送った「奥出雲おろち号」が備後落合駅から折り返して、
出雲坂根駅でこの列車と交換するので、山から下りてくる列車を駅から見るという・・・
ただ、それだけの事なんですが(笑)
上の方を列車が通っているのが見えますか?
あの高さから、スイッチバックでこの駅まで下りてくるのだ。
ゆっくり写真を撮りたかったが、備後落合行きがすぐに発車するので
このショットを最後に、列車に飛び乗る。
今度はこちらがスイッチバックを登っていく。
ここで折り返し。
運転士さんが戻ってきて
信号が青に変わり、出発進行!
しばらく進むと、車窓右手に
「奥出雲おろちループ」が見えて来た。
眺めは最高だが、これだけ立派な道路が、この地域には既に整備されている。
備後落合駅では、三次行きと新見行きの列車が待っており、寂れたジャンクションに
束の間の喧騒が訪れる。
幸い座れたが、さすがに見飽きた車窓に瞼も落ち・・・うつらうつらとしているうちに
「新見」到着。
ここから、特急「やくも」で岡山に向かう。
さっき乗って来たキハ120が、折り返し東條行きとなって数えるほどの学生を乗せて発車。
反対方向から今度は、姫新線の津山行きがやって来た。
日の長い夏場なら、あれに乗って津山まで行ったと思うが、もう夕陽が山を紅く染めている。
コロナ禍で、特急「やくも」も酷い有り様。
新見16:38発 特急やくも22号に乗って 岡山17:39到着。
次の新幹線は20:36発なので、それまで岡山で旅の打ち上げをする。
つづく