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TAMAの日記

たねやはやっぱり「最中」と「栗饅頭」が最高だ

滋賀を代表する和菓子の店といえば

大津の「叶匠寿庵」(かのうしょうじゅあん)
近江八幡の「たねや」

この2店が有名な所だろう。

私は、「叶匠寿庵」については、正直言うと
あまりよく知らないのだが、「たねや」は地元なので
馴染みがある。

記憶が正しければ、私が小さいの頃の「たねや」は
近江八幡の町を東西に貫く「京街道」沿いに本店と
近江八幡駅前に小さな支店を置く、ごく普通の和菓子店
だった。

小学生の頃だったか、近江八幡市役所の近くに大型店を
オープン(現在のたねや近江八幡店)して、当時は近江八幡
駅前の、ジュニアデパート平和堂(閉店して今はマンション)
以外に、あれ程の規模の店舗は珍しかったので、話題になった。

そう言えば、あの当時「バームクーヘン」なんか
売ってたかなぁ・・・

ヴォーリスさんに教えてもらったらしいけど・・・

売ってた記憶があまり無いんだよね(笑)


その後、「たねや」は日本橋や銀座の三越に出店して大成功し
現在に至っているわけだが、お袋は常々

「叶匠寿庵の方が格が上だったのにね。包み紙が受けたんだよ
東京のご婦人方にね」

と言っていた。

確かに「たねや」の包装デザインは凝っている。

私が以前、営業の仕事をしていた時、たねやの菓子を入れる
パッケージを作る会社の方と、商談をした事がある。

「たねやさんの包装紙は、特殊な和紙素材を使われる事が多いので
運ぶ時にチョットでも擦れると、風合いが損なわれたと言って返品に
なるんですよ、本当に気を使いますわ」

そんな事を向こうの担当者さんが言っていたのを思い出す。

口の悪い人は

「たねやの菓子代の半分は包装紙代やで」

と言って笑うが、それで今の地位を築いたのなら、それはそれで
たねやの企業努力と、当時の社長(今は会長さんらしい)の商才が
素晴らしいという事だろう。




前置きが長くなったが、今回の記事で紹介したい事。

今でこそ、クラブハリエ(昔は、ボンハリエって言ってたな)の
バームクーヘン等、洋菓子の比率も高くなった「たねや」だが、
今も昔も「たねや」の真髄は



「最中」と「栗饅頭」

この2つだという事だ。



親父の葬式で、お坊さんへのお茶菓子として出す用に、
久しぶりに「たねや」の近江八幡店で、最中と栗饅頭を
買った。

地元でこういう時のお菓子は、「たねや」の最中と栗饅頭が
定番だから、お袋のご指名だ。

ところが式は中止となり、お茶菓子としての出番は
無くなったどころか、菓子の所在もバタバタしている間に
不明になった。

今日たまたま、自宅待機中でやる事も無いので、祭壇を掃除
していたら、ちょこんと箱が載っているのに気づき、開けてみたら


ありました!


家には、私一人しか居ないし・・・

「食べちゃお!」

という事で、何年ぶりかに食べました。

「うま!」
艶やかな栗饅頭、見た目も美味しそうだが、食べても美味い。
さすがは「たねや」の屋台骨を長年支えてきた看板商品だ。

さらに驚いたのは最中の方だ。

最中って、食べにくいと思いませんか?

噛むと皮が潰れて、中の餡がグニャっと出てくるし
食べたら皮が口の中にベロッと付くしね。

ところが「たねや」の最中は、皮がサクッとして
噛んでも形が崩れず、パカっと簡単に半分に割ることが
出来る。

中の餡も2色で、白餡はほんのりと柚子の香りがする。

食べると、甘さも今風でスッキリしていて

「最中って、こんなに美味しい物やったんや・・・」

ちょっと感動すら覚えた。


「たねや」の最中は、どちらかと言うと

「ふくみ天平」(ふくみてんびん)

という、チューブに入った餡を、2枚の皮で挟んで食べる
タイプが主流だ。

現在、楽天イーグルスの監督をしている石井一久氏が、
とんねるずの番組で土産に持って行ったこともある品だが、
あんな食べにくい最中より、断然


こちらがお勧めだ。



コロナが落ち着いて、近江八幡に行こうと思われている方が
おられましたら、是非食べてみてください。

ラ コリーナより、近江八幡店の方が和洋揃って買いやすい
と思います。

参考になれば幸いです。




















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