これは予告編から思っていたよりずっと静かな映画だったというか、アイヒマンを追う検事長フリッツ・バウアーの執念がハードボイルドタッチとでもいうような渋さで描かれていてこれまでのナチス戦犯ものとはひと味違う印象の作品だった。
バウアーの協力者となる若手検事カール・アンガーマンはあの時代を生きた人にとって同性愛者であることがどういう意味を持ったのかを表現するための架空の人物だったそうだけど、演じたロナルト・ツェアフェルトが魅力的で映画の本筋よりも彼にまつわるエピソードの方が気になって話に引き込まれてしまった。
ストーリー
1950年代後半、ドイツのフランクフルト。検事長のバウアーは戦争犯罪の告発に取り組む。しかし、政治の中枢に元ナチス党員が入り、捜査は進展をみせない。そんないら立ちを抱える最中、彼のもとに1通の手紙が届く。それはアイヒマンに関する情報だった。
原題 DER STAAT GEGEN FRITZ BAUER
105分
監督
ラース・クラウメ
出演
ブルクハルト・クラウスナー
ロナルト・ツェアフェルト
セバスチャン・ブロムベルグ
イェルク・シュットアウフ
リリト・シュタンゲンベルク
ローラ・トンケ
ゲッツ・シューベルト
コルネリア・グレーシェル
ロバート・アトツォルン
マティアス・ヴァイデンヘーファー
ルーディガー・クリンク
パウルス・マンカー
マイケル・シェンク
ティロ・ヴェルナー
ダニ・レヴィ
ヒューマントラストシネマ有楽町2 19:05~観客30人程/62席
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