新星空の友

レナード彗星(C/2021 A1)とM3球状星団接近を撮影しました(追加有)

 光害の自宅でレナード彗星(C/2021 A1)とM3球状星団接近を撮影しました。
 12月4日夜明け前、晴れ。目覚ましで起床する予定でしたが、目覚ましが3時45分で止まって鳴りませんでした。
 妻が4時15分過ぎに気付いて起こしてくれました。助かりました。空をチェックしますと、快晴です。急いで起きて撮影準備しました。
 ε-130D望遠鏡は昨夜に庭にすぐ撮影できるよう準備してあります。
 庭へ出て望遠鏡のぎょしゃ座カペラを使ってピント合わせしました。
 基準星は北斗七星のη星アルカイト(ひしゃくの柄端)としてM3を導入しました。そして、彗星とM3が一緒に写る構図に合わせました。
 彗星とM3は試写してカメラモニターでチェックしますと、すぐに判りました。彗星の尾も出ていることが判りました。
 いつものようにQBPフィルターを使って連写撮影しました。
 待機中は家の中でラジオを聴いて待機しました。
 連写撮影時間が終わる頃、庭へ出て次の連写撮影準備していますと、新聞配達のおばさんがバイクで配達に来ました。いつものように「おはようございます」と挨拶を交わしました。
 バイクが過ぎ去ってからすぐに連写撮影を再開しました。何通りか撮影を繰り返しました。
 撮影終了後、玄関前を見ました。この前と同じように庭先からシリウスが印象的に見えました。
 今回は一眼デジカメと三脚を出して、玄関から記念に固定撮影しました。
 午前からソフト現像処理しました。
 M3球状星団が点像になるようメトカーフコンポジット(彗星基準コンポジット)しないで「通常」のコンポジット(複数枚合成)しました。

 撮影した写真3コマを添付します。(12/4午後、写真②追加)

 彗星光度はステライメージ9ソフトで自動測定しますと、核とコマ(全光度m1)で8.0±0.1等です。
 予報よりも約2等暗いです。5等まで明るくなるのでしょうか。

 尾の長さを写真から測定しますと、41分(0.7度)です。暗い空で撮影した場合の約半分の長さです。(12/4午後追記:メトカーフコンポジットしますと、尾の長さは45分でした)

 写真の彗星の核とコマは動きが速いため流れています。

 M3球状星団は中心部は星がつぶれていますが、周辺は星々が写っています。

 前日曇って撮影できませんでしたので、本日(12/4)撮影できて良かったです。記録撮影できました。

 尚、EM-1赤道儀のバッテリーは6V(単一乾電池4本)が撮影終了時点で4.99Vでしたが、点像に駆動できました。
 凄い赤道儀です。5Vを切りましたので、安全サイドに乾電池を新品に交換しました。

①レナード彗星(C/2021 A1)とM3球状星団接近

2021年12月4日05時21分20秒~28分59秒 露出20秒×22コマ ε-130D F3.3
QBPフィルター トリミングISO6400 自宅 気温4℃ ※上が北

②メトカーフコンポジットによるレナード彗星(C/2021 A1)

データは①と同じ。但し、拡大率は異なる。
※尾の長さが①よりも少し長く写っています。

③玄関前から見るシリウス

2021年12月4日05時53分05秒 露出3.2秒 35㎜ F2.8(絞り3.5) トリミング 
ISO800 自宅 気温4℃



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