新星空の友

20cmドブソニアン望遠鏡について書きました

 10年間使用してきましたSW製20cmドブソニアン望遠鏡(GOTO8)について書きました。
 12月29日曇り時々晴れ。電動式のGOTO8ドブソニアン望遠鏡は現在所有の望遠鏡の中で一番稼働率の高い望遠鏡になっています。
 購入時は月面・惑星の観察用のつもりで導入しました。
 しかし、何回か使用していく中で重星の観察・撮影、月・惑星の撮影、シリウス伴星の観察・撮影や星団・彗星の観察・撮影にも使えることが判ってきました。
 購入当初はコリメート撮影主体でした。直接焦点撮影のカメラアタッチメント購入後は直接焦点撮影もできるようになりました。
 直接焦点撮影できるようになってからは、撮影範囲が広がりました。
 ASI290MC動画カメラも購入して更に撮影範囲が広がりました。
 私としては、予想外のうれしい展開で進んできました。
 この望遠鏡は二分割して重量として一人で運べる望遠鏡です。筒内気流も短時間で安定します。
 光軸は季節変化でずれ易いですが、車移動しなければ時々チェックして修正する程度で問題ありません。光軸修正もレーザーコリメータなしで慣れれば楽にできます。
 星像は中心部であれば十分に写真に使えます。F6ですので、短焦点鏡よりもコマ収差は少ないです。
 ファインダーは筒固定にOリングが使われていてずれ易いです。据え付け時毎回合わせ直しています。
 接眼レンズはSP10mmとSP25mmが標準付属しています。私は別途V社製NPL10mmとNPL40mmを購入して使い分けています。
 NPL40mm(倍率×30倍)を使用しますと、直接焦点撮影の視野よりも広くなります。コリメート撮影で満月が写野に十分収まって撮影できます。
(カメラはAPS-C一眼デジカメです)
 星の自動導入精度は架台の水平出しなしの場合は、あまり良くありません。しかし、つい最近、架台の水平出しを水準器を使って正確に行えば、直接焦点撮影の写野内に入ることが判りました。
 今までは、基準星を導入して赤経・赤緯導入誤差を調べて手動補正していました。
 これからは、架台の水平出しを正確に行うことでペンダントに登録されている星は自動導入できると思います。未登録の星は従来通り手動導入になります。
 星像は所有のT社製ε-130D望遠鏡にはとてもかないませんが、写野中心部であれば十分に写真になります。(良し悪しの個人差があると思いますが)
 ペンダントは寒くなりますと、数字のボタンの入りが悪くなって反応に時間が掛かるボタンがあります。ですから、特徴を知って対応しています。
 ドロチューブは繰り返し使用していきますと、ガタが出てきます。この時は調整ネジを調整してガタ取りしています。(今までに1回調整しました)
 恒星時の自動追尾精度は、架台の水平出しを正確に行って直接焦点撮影で3.2秒露出まで星を点像に写せます。これ以上では星が流れて写ります。(つい最近の撮影実績です)
 高感度ISO12800、3.2秒露出で球状星団の撮影等ができると思います。

 いろいろ書きましたが、このドブソニアン望遠鏡は特徴を知って使えば十分に観察・撮影に威力を発揮してくれると思います。
 とにかく、ドブソニアン望遠鏡は比較的廉価ですが、私の所有望遠鏡の中で一番稼働率の高い望遠鏡ですから。

 自動導入しただけのM3球状星団の写真を添付します。
 
 M3が写野内に収まって導入されています。

自動導入しただけのM3球状星団(写野1.1°×0.7°)

2024年12月25日04時27分01秒~08秒 露出1.3秒5コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 F6 直接焦点撮影 IS6400 トリミング無 自宅  大体上が北












 





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