新星空の友

山へ行って紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)を観察・撮影しました

 愛知県の茶臼山へ車で行って紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)を観察・撮影しました。
 10月14日晴れ。夫婦で一泊二日で茶臼山へ行って23A3彗星を観察・撮影しました。
 天気予報が良い方へずれて観察・撮影することができました。
 明るい時間帯に撮影場所を探して下見しました。
 ところが、まだ明るい17時過ぎに現地へ行きますと、すでに他の天文愛好家がたくさん来て陣取っていました。
 天文愛好家は撮影場所をよく知っていますね。仕方なく他の人の邪魔にならない場所を確保して機材を準備しました。
 機材は135mm望遠レンズ用と18mm用の一眼デジカメ2台と双眼鏡です。望遠鏡は使わず固定撮影です。
 18時前の薄明の中で23A3彗星のいる方向へ135mm望遠レンズを向けビューモニターで捜しました。方向をずらしていきますと、彗星がビューモニターに映りました。
 彗星がいました。隣にいた他の天文愛好家にも位置を教えてあげました。
 妻が肉眼でも彗星が観えると言いました。私も彗星のいる方向をチェックしますと、肉眼で彗星のコマと尾が確認できました。
 18時過ぎからカメラ2台を使って固定撮影の連写を繰り返しました。
 18時10分頃になりますと、長い尾が上へ伸びているのが判りました。少し扇状に観えました。(ウエスト彗星の最盛期を過ぎた時の姿に似ています)
 尾の長さは目測で10~12度ありました。彗星光度は約1.5等です。
 23A3彗星は、中彗星と大彗星の中間ぐらいの彗星になったようです。
 思い切って山へ観察・撮影に来て良かったです。
 さすがに暗い山で彗星が壮大に観えました。夫婦で感激しました。光害の自宅付近とは見え方が違います。一生の思い出になります。
 隣の天文愛好家(大人と子供)も初めて彗星を肉眼で観たと言っていました。
 19時過ぎに機材を片付けて宿泊所(コテージ)へ戻りました。そして、夕食(自炊のカレーライス)を食べて入浴して就寝しました。
 翌日(10/15)は、ホテルの朝食を食べて車で帰路に着きました。
 帰宅後、ソフト現像処理しました。
 尾の長さは写真から測定しますと、14度でした。
 ネット掲載の他の人の写真では尾の長さが長いもので18度ありました。

 撮影した写真4コマを添付します。

 写真では尾の扇状の所はうまく写りませんでした。肉眼で観えても、もっと暗い空でなければ写らないようです。(茶臼山の西空低空は光害で意外と明るいです)
 写真③、、④には彗星の尾の反対方向へ直線状のアンチテイルの尾(下方向へ)が写っています。
 尚、アンチテイルは彗星軌道面の塵が見える見かけ上の尾だそうです。

①広角レンズによる紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)

2024年10月14日18時14分21秒~15分01秒 露出6秒×7コマ 18㎜ F4.5
固定撮影 トリミング無 ISO1600 愛知県茶臼山 気温13℃ ※日の入り58分後

②金星と紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)       ※金星は左下

データは①と同じ

③紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)

2024年10月14日18時16分13秒~27秒
露出1.6秒×8コマ 135㎜ F2(絞り2.8)
固定撮影 トリミング無 ステライメージ9+フォトショップ処理
ISO1600 愛知県茶臼山 ※日の入り60分後

④紫金山・アトラス彗星のアンチテイル

2024年10月14日18時27分59秒~28分11秒
露出1.6秒×7コマ 135㎜ F2(絞り2.8)
固定撮影 トリミング有 ISO1600 愛知県茶臼山
※日の入り71分後








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