暗い山でZTF彗星(C/2022 E3)を撮影してきました。
2月8日晴れ時々曇り。山は一時あられ降り、その後、快晴でした。
天気予報から22E3彗星を山で撮影するラストチャンスと思い、暗い山へ行って撮影することにしました。
自宅で午後から機材準備して車で高速道路を使って明るいうちに山へ行きました。
現地付近は路肩に雪が残っていました。日陰の道は湿っていました。スリップしないよう気を付けて通りました。
現地へ着きますと、黒い雲と共にあられが降ってきました。雲が移動すれば晴れると思い、そのまま待機しました。
私の次に初めて会う星仲間が来ました。後からもう一人来ました。
薄明終了30分前に望遠鏡の極軸合わせを終了しました。北極星は多少明るくても極軸望遠鏡で判りますから、極軸合わせできます。
ε-130D望遠鏡で薄明終了前の22E3彗星を視野へ導入しました。
基準星はカペラを使用しました。一発導入でした。
試写しました。カメラモニターでチェックしますと、彗星が写っていました。薄明中でも光害の自宅での撮影ぐらいに写りました。
月が昇ってくる前に連写撮影を繰り返しました。
自宅で撮影した写真よりもハッキリ尾が写っていました。
しかし、イオンの尾は判りません。彗星を正面側から見ている形になるためと思います。彗星の活動が鈍くなったことも考えられます。
双眼鏡でも22E3彗星を観察しました。ぎょしゃ座ι(イオタ)星の横に白いコマ状に観えました。
気温は1℃でした。それほど寒く感じませんでした。防寒対策をしっかりやっていますから。
私は20時過ぎまで他の写真も撮影して帰宅の途に着きました。他の星仲間とは別々行動です。
帰りの途中で夕食のパンを食べました。そして、自宅へ帰りました。
翌日(2/9)、ソフト現像処理して写真を制作しました。
撮影した写真6コマを添付します。
彗星光度はステライメージ9ソフトで自動測定しますと、5.0±0.3等です。まだ5等台で明るいです。(2/10追記)
ダストの尾の長さは角度で1.4度です。(3/5日追記)
①薄明中のZTF彗星(C/2022 E3)と人工衛星
2023年2月8日18時16分08秒~18分10秒 露出8秒×14コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルター トリミングISO6400 愛知県設楽町 気温1℃ ※上が北
②ZTF彗星(C/2022 E3)
2023年2月8日18時38分45秒~42分47秒 露出30秒×5コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルター トリミングISO6400 愛知県設楽町 ※上が北
③ZTF彗星(C/2022 E3)---メトカーフコンポジット
2023年2月8日18時59分10秒~19時09分30秒 露出30秒×20コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルター トリミングISO6400 愛知県設楽町 ※上が北
※彗星左側へ淡いイオンの尾が出ていることが判ります。
④ZTF彗星(C/2022 E3)---メトカーフコンポジット(反転写真)
データは③と同じ。
⑤ぎょしゃ座・火星とZTF彗星(C/2022 E3)
2023年2月8日18時34分24秒~34分59秒 露出15秒×14コマ 35㎜ F2.8(絞り3.2)
固定撮影 トリミング ISO3200 愛知県設楽町
⑥ZTF彗星(C/2022 E3)とぎょしゃ座ι(イオタ)星
2023年2月8日18時55分44秒~56分16秒 露出2.5秒×12コマ 135㎜ F2(絞り3.5)
固定撮影 トリミング ISO6400 愛知県設楽町