不思議に思って、「月面の東西南北」と「惑星・星空の東西南北」の違いについて書きました。
12月18日夜、風吹く晴れ。偶然に「全天恒星図」の月面を見て、東西南北の東西が普通に星空を見る方角と逆に記載されているのに気付きました。
初めは間違いかな、と思いました。
次に「天文年鑑」の月面図を見ました。月面の東西南北は「全天恒星図」と同じでした。
なぜ月面は惑星や星空の東西と逆なのか考えました。
定義として「東」は太陽の昇ってくる方角、「西」は太陽の沈む方角です。
地球から見て月面も惑星や星空と同じ方角が「東」のような気がします。
しかし、月面の場合は月面上から見て太陽が昇ってくる方角を「東」とすることになっているようです。(昔は東西表示が2通りあったようです)
例えば、三日月や上弦の月の東西で、光っている方角が「東」になります。
北半球では月に向かって右側(西側)が「東」ということです。
普通の惑星・星空の「東」と逆です。
方角表示しますと、次のようになります。(上が北の場合)
月面の場合 惑星・星空の場合
北 北
西 + 東 東 + 西
南 南
今回、月面の東西と惑星・星空の東西表示の違いに初めて気づいて理解しました。
読者の方の参考になればと思います。