肉眼彗星になった紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)の軌道図を描いて載せました。
11月15日曇り。どんどん遠ざかる23A3彗星のまとめとして彗星の軌道図を描いて記録に残すことにしました。
10/14に23A3彗星の最盛期を観察・撮影してからすでに1ケ月が過ぎました。
約1.5等の肉眼彗星にまで明るくなって彗星の魅力を楽しませてもらいました。記憶・記録に残る彗星です。
彗星の軌道図を描いて彗星・地球・太陽の位置関係を見ますと、地上からの彗星の尾の向きや地平高度が判ります。緯度の違いで地上からの尾の向きも見え方が変わります。
地上からカメラを水平にして固定撮影した23A3彗星の尾の向きが軌道図から予想した向きと一致することを確認できました。納得です。
23A3彗星の軌道要素は次の通りです。
彗星の軌道要素は「天文ガイド」の中野氏掲載の値を使用しました。
Epoch=2024.Oct.17.0TT
T=2024.Sep.27.74097 ω=308°.49331
e=1.0000930 Ω=21°.55942
q=0.3914128AU i=139°.11058
尚、記号の意味は次の通りです。
Epoch=元期(変化する軌道要素がどの時刻の軌道かを示すもの)
T=近日点通過時刻 ω=近日点引数
e=離心率 Ω=昇交点黄経
q=近日点距離 i=軌道傾斜角
描いた23A3彗星の軌道図を添付します。
紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)の軌道図