新星空の友

自宅で29P・67P・4P・2019 L3彗星4個を撮影しました

 光害の自宅で29P・67P・4P・2019 L3彗星4個を撮影しました。
 11月2日夜、快晴。同じ時間帯に同じ方向に4個の彗星が撮影できますので、一挙に撮影することにしました。
 23時過ぎから東天でぎょしゃ座に29Pシュバスマン・バハマン彗星、双子座付近に67Pチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星、4Pフェイ彗星と19L3アトラス彗星に現れています。4個共に光度10等前後です。
 ε-130D望遠鏡とQBPフィルターの組合せで撮影します。私の実験からQBPフィルターの方がLPR-Nフィルターよりも彗星の尾が写り易いことが判りましたから。
 一晩に4個の彗星撮影することは初めてです。
 4個共に試写してカメラモニターでチェックしますと、彗星の存在が判りました。尾の有無は微妙です。
 撮影は29P彗星から順番に導入して、それぞれ連写撮影しました。連写中は自宅内でラジオ深夜便を聴いて待機・休憩です。
 撮影は翌日(11/3)未明まで続きました。
 後日、ソフト現像処理して光度をステライメージ9ソフトで自動測定しました。尾の長さも写真から測定しました。

 撮影した写真4コマを添付します。(拡大しますと、よく判ります)

 ①の29P彗星は西方向(写真右側)へ少し尾が出ています。コマの拡散した丸が淡く写っています。2007年のバーストした17Pホームズ彗星の小型版の感じです。光度は10.4±0.3等です。

 ②の67P彗星は尾が西方向(写真右側)へ出ています。尾の長さは角度で約10分です。暗い空では尾が20分以上写るそうです。光度は9.6±0.2等です。

 ③の4P彗星は北西方向(写真右上)へ小さな尾が出ています。尾の長さは角度で約2分です。暗い空では尾が10分写るそうです。光度は11.2±0.3等です。

 ④の2019 L3彗星は丸いコマ状です。光度は10.3±0.2等です。

①29Pシュバスマン・バハマン彗星

2021年11月2日23時51分15秒~58分52秒
露出30秒×15コマ ε-130D F3.3 QBPフィルター
メトカーフコンポジット トリミングISO3200 自宅
気温15℃ ※上が北

②67Pチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
2021年11月2日24時28分09秒~34分38秒
露出25秒×16コマ ε-130D F3.3 QBPフィルター
メトカーフコンポジット トリミングISO3200 自宅

③4Pフェイ彗星

2021年11月2日24時52分33秒~59分04秒
露出25秒×16コマ ε-130D F3.3 QBPフィルター
メトカーフコンポジット トリミングISO3200 自宅

④C/2019 L3アトラス彗星

2021年11月2日25時16分16秒~23分51秒
露出30秒×15コマ ε-130D F3.3 QBPフィルター
メトカーフコンポジット トリミングISO3200 自宅


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