私の使用している愛用の天体望遠鏡について書きました。
1月30日曇り。中学生の時に天体望遠鏡自作を始めてから現在までに自作2台を含めて10台の望遠鏡を使ってきました。
現在残っている望遠鏡(双眼望遠鏡1台含む)は購入の6台です。
中学生時代は望遠鏡購入資金がなくてレンズだけ購入して自作しました。自作機は残っていません。私の天文の趣味は、この望遠鏡づくりから始まりました。
社会人になってからは自分で働いて稼いだお金で望遠鏡を購入しました。若い頃は自分の月給の数ケ月分する望遠鏡を思い切って購入したことを覚えています。望遠鏡は非常に高価な買い物でした。(今でも高性能望遠鏡は高価ですが)
現在常用している望遠鏡は、T社のε-130D相当(デジタル対応レンズへ変更したもの)とSW社の20cmGOTO8ドブソニアン望遠鏡です。
ε-130D望遠鏡は37年前にハレー彗星用に購入したものです。この望遠鏡は頑丈で一度も光軸が狂っていません。凄い望遠鏡です。主に彗星・星雲・星団撮影と彗星掃天撮影に使っています。
ネット情報では、ε望遠鏡でも口径の大きい望遠鏡は光軸が狂うそうです。写真専用の短焦点反射望遠鏡は口径13cmぐらいが取扱い・保守点検を含めて使い易い望遠鏡かと思います。光害の自宅で口径13cmで14~15等星まで写ります。
20cmGOTO8ドブソニアン望遠鏡は、8年前に月・惑星観望用に購入したものです。所用で東京へ行った時に注文しました。大口径の割に比較的安価な買い物でした。
このドブソニアン望遠鏡は予想以上に稼働率が高いです。今一番使用頻度の多い望遠鏡です。月・惑星だけでなく重星・星団まで観察・撮影に活躍しています。
口径20cmですから、2分割して一人で据付け・分解が容易にできます。経緯台の自動追尾方式で極軸合わせに相当するアラインメントも自動でやってくれます。
光軸の狂いは春夏秋冬の気温変化であります。鏡筒の伸縮の繰り返し誤差もあります。観察・撮影で支障のない範囲の狂いは許容して使っています。
ファインダーの光軸はOリング調整式のため、狂い易いです。毎回主鏡との光軸調整を行っています。
シーイングの悪影響は口径25cm以上の望遠鏡よりも少ないと思います。先日のシリウス伴星も撮影できていますから。口径25cm以上になりますと、シーイングの悪影響が大きくなり、年間の望遠鏡の出番が少なくなると思われます。口径30cm以上の望遠鏡を使用している人は望遠鏡の年間使用回数が限られているようです。
私見ですが、口径20cmぐらいの反射望遠鏡は適度に使い易い望遠鏡かと思います。光軸合わせを何度もやりたくない人や明るい星の回折像(十文字)を出したくない人は屈折望遠鏡をお勧めします。(反射望遠鏡よりも高価になりますが)
GOTOドブソニアン望遠鏡は長時間露出の撮影には向いていません。動画カメラと併用で露出数秒までです。露出が長いと星が流れてしまいます。
尚、星野写真専用赤道儀としてスカイメモQとスカイメモSも所有しています。現在時々使用しているのはスカイメモSの方です。スカイメモQは極軸合わせ目盛板が古くてお蔵入りしています。
これからは自分の年齢も考えて、機材をあまり増やさないで現有機材を有効活用して観察・撮影しようと思います。自分にとっては機材は宝物ですが、他の家族にとってはゴミのようなものになりますから。
以上、書きましたが、参考になれば幸いです。