もう一度、黄道光の不思議について書きました。
2月26日午前、雨。以前から不思議に思っていました黄道光の観える方角と時期について考えてみました。
黄道光は黄道(天球の見かけ上の太陽の通り道)の付近に彗星や小惑星が通過する時にばらまいた塵が太陽光に照らされて輝いて観える現象です。暗い透明度の良い空で観えます。
昨年の秋、9/28に設楽町段戸山で撮影に成功した写真とその時の星座早見盤を見比べてみました。
判りました。
早見盤の黄道の軌道ラインに沿って黄道光が伸びていました。
オリオン座と大犬座の左側に立ち昇る天の川の更に左側に黄道光が写っています。天の川と黄道光が交差して「黄道光X」を成しています。
春の西空の黄道光はまだ観察・撮影したことがありませんが、他の人のネット投稿写真を見ますと、1月~3月に日没してから約1時間後過ぎに西の黄道光が観えます。黄道の軌道ラインに沿って「うお座」から「すばる星」の方へ立ち昇ります。
もう一つ、なぜ秋の夜明け前東天、春の日没後西天に黄道光が観えるのかについても考えてみました。
これは黄道光付近の塵が丁度この星座方向に多くばらまかれていて太陽光がたくさん当たっていること、更に黄道が地平線に対して立ち昇っていて観易くなっているためと考えられます。
真夜中は黄道光は観えません。これは太陽光の当たる角度が影響して太陽光の当たり方が弱いためと考えます。反対に「対日照」が真夜中に太陽と反対方向に観えます。(私はまだ観たことがありませんが)
これで黄道光の不思議が解けました。今朝、ふと思って星座早見盤を出して考えてみました。
昨年9/28の黄道光と星座早見盤(比較用)を添付します。
写真と星座早見盤を見比べますと、「不思議」がよく理解できます。
①秋の黄道光X
2020年9月28日04時04分29秒
露出20秒×1コマ 10㎜ F4.5(開放)
ケンコープロソフトンA(W)フィルター トリミング無 ISO6400
設楽町段戸山 気温13℃
②星座早見盤による黄道位置の確認
黄道光は早見盤の写真左下「黄道」文字の所から黄道ラインに沿って立ち昇っています。
春の黄道光は早見盤の上「黄道」文字の所から「すばる星」の方へ立ち昇ります。