撮影したかった火星のアリンの爪を撮影しました。
9月10日曇り一時雨。夜晴れ間ができました。9/10~9/13はアリンの爪の撮影チャンスの日です。天気予報では9/14まで星空がありません。
撮影チャンスがあればアリンの爪を撮影したいと思っていましたので、曇り空でも晴れ間を狙って火星撮影のチャンスを待っていました。
就寝前に庭へ出て空を見上げますと、丁度晴れ間ができて火星が輝いていました。
この機会を逃すと次は38日後です。ワンチャンスと思って、急きょ20cmドブソニアン望遠鏡とASI290MC動画カメラを庭へ準備して撮影することにしました。
望遠鏡の準備中に空は雲が移動してきて、火星が見え隠れするようになりました。
雲の移動を待ちました。晴れ間を狙っての撮影です。何とか撮影したいと思って、火星が雲と雲の間にいる間に撮影を繰り返しました。
パソコン画面に映る火星を見ますと、アリンの爪が意外とハッキリ見えました。昨季(2018年)の時、NEXIMAGE5カメラではこんなにハッキリとは見えませんでした。CMOS動画カメラの違いを実感しています。
翌日(9/11)午前中にソフト現像処理しました。
ステライメージ8ソフトでオートストレッチ処理しますと、火星のオレンジ色が薄くなり青みがかった画像になりました。また、火星の模様の濃淡はフォトショップ処理の仕方で変わります。(何が本当の火星の模様か判らなくなります)
撮影した写真3コマ(オートストレッチ有と無)を添付します。(9/11夜、写真③追加)
南極冠は氷が解けて小さくなっています。
アリンの爪は写真中央です。
写真左側に大シルチスとヘラス平原(盆地)が見えています。自転してもうすぐ隠れます。
38日後の同じ時刻に撮影しますと、火星の自転周期が測定できます。
追加した写真③(コンポジットコマ数13)は画像が滑らかになっています。やはりコマ数の多い方が画像がより滑らかになることが判りました。(9/11夜、追記)
①火星のアリンの爪(オートストレッチ有)
2020年9月10日23時45分
露出3.5ms×250/500フレーム×6コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ×2倍バローレンズ
ASI290MC IR/UVカットフィルター GAIN250 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ8(画像復元無)+フォトショップ処理
トリミング自宅 気温23℃ ※キャプチャエリア544×548、下が北
②火星のアリンの爪(オートストレッチ無)
データは①と同じ
③火星のアリンの爪(オートストレッチ無+コマ数増)
2020年9月10日23時45分~56分
スタック250/500フレーム×13コマ
露出3.5ms×10コマ+5ms×2コマ+6.3ms×1コマ
他データは①と同じ