乙女座のスピカ食を観察・撮影しました。
8月10日晴れ時々曇り。17日連続猛暑の日、月齢5.7(標準時正午)に隠れるスピカ食を観察・撮影することにしました。
事前に準備して場所を自宅近郊のカノープスの見える丘にしました。
自宅を出る前は空一面雲ばかりでしたが、天気予報を信じて車で現地へ向かいました。
現地へ着きますと、道路脇に人が何人か座っていました。初めは何かなと思いました。
更に車を進めますと、椅子に座っている人がまた何人かいました。
判りました。近隣都市の花火大会でした。座っている人達は花火見物に来ている人でした。
私は目的が違います。花火でなくてスピカ食の観察・撮影です。
お互いに邪魔しないようにしました。花火はすでに打ち上がっていました。
空は薄雲が通過していきます。何とかスピカ食の時間帯は曇らないことを願っていました。
20時過ぎから月が見え隠れして一眼デジカメ250mm望遠で確認しますと、スピカも確認できました。
肉眼だけでは月明かりでスピカは見えません。カメラモニターで確認します。ピントもスピカで×10倍にして合わせました。
撮影は潜入直前・出現直後を狙います。
事前に現地の潜入・出現時刻はステラナビゲータ12ソフトで調べてあります。
250mm望遠レンズの固定撮影で連写撮影します。
予報時刻の誤差を見込んで早めに連写撮影しました。
雲は潜入前に薄雲に変わりました。雲間から撮影を続けました。
潜入中は時間待ちで花火見物しました。
出現時刻が近づきました。
早めに連写撮影しました。
出現予報時刻になってもスピカが写りません。約1分遅れて、やっと写りました。
連写撮影を繰り返しました。
撮影は成功。久しぶりの星空撮影でした。
花見見物の人達はすでに帰っていなくなっていました。
撮影した写真5コマ(拡大写真含む)を添付します。
潜入時刻は大体予報通りでした。出現時刻は写真を詳細にチェックした結果、予報よりも約30秒の遅れでした。
①スピカ食(潜入直前)
2024年8月10日20時21分44秒 露出1/25秒×2コマ 250㎜ F5.6 固定撮影 トリミング ISO400 自宅近郊 気温約32℃
②スピカ食(出現直後)
2024年8月10日20時52分35秒 露出1/25秒×2コマ 250㎜ F5.6 固定撮影 トリミング ISO400 自宅近郊
③ スピカ食(出現直後拡大)
データは②と同じ
④出現後のスピカと地球照
2024年8月10日21時00分16秒~17秒 露出0.8秒×2コマ 250㎜ F5.6 固定撮影
トリミング ISO1600 自宅近郊
⑤花火大会