37年前に購入したT社の赤道儀の目盛環にバーニヤ(副尺)を自作して目的星導入に使い易くしています。
5月1日曇り。約1週間天気が良くありませんので、機材で活躍している自作のバーニヤ(副尺)のことを載せることにしました。
私の使用しているT社の赤道儀は1軸モータ制御の昔の製品ですが、37年過ぎても頑丈で新品同様に現役で使えています。
この赤道儀はε-130D相当(デジタル対応レンズへ変更済)の鏡筒と組合せて使用しています。
また、この望遠鏡セットは主に暗い彗星や星雲・星団の撮影と彗星の掃天撮影に使用しています。
暗い目的星の導入は赤経・赤緯の目盛環を使って行いますが、正確に導入するにはメーカ標準のままでは不便で正確さに欠けます。
そこで、赤経・赤緯の目盛環に自作のバーニヤ(副尺)を取付けて導入精度を高めています。
更に赤緯目盛環の読み取り矢印の位置が腰を痛める無理な姿勢の位置にあるため、読み取り位置を真反対側へ変更して使い易くしています。
バーニヤ(副尺)の材料は名前シールとボール紙の身近にあるものです。
尚、バーニヤ(副尺)の1目盛は次のように計算して製作してあります。
赤経: 10’-90’/10div.=1’/div.
赤緯: 2°-22°/12div.=1/6°/div.=10’/div.
赤道儀の自作バーニヤ(副尺)の写真2コマを添付します。
この自作バーニヤを製作して4年以上目的星導入に使っています。非常に便利です。目的星を一発導入できます。
これを使いますと、昨今流行している自動導入赤道儀は必要ありません。私はこの赤道儀をもっと長く使おうと思っています。
①赤経バーニヤ
②赤緯バーニヤと読み取り位置変更