光害の自宅近郊で地球へ最接近頃のレナード彗星(C/2021 A1)を固定撮影しました。
12月11日夜明け前、快晴。目覚ましで4時半頃起床しました。目覚まし時計の電池交換しましたので、今回は時計が正常に働きました。
空をチェックしますと、快晴でした。
135mm望遠レンズで撮影する準備はできていますので、車で近郊の「カノープスの見える丘(私が名付けた高台)」へ行きました。
一眼デジカメと三脚を撮影場所へ準備しました。方向磁石で「東」を確かめてカメラをレナード彗星の方向へ向けました。
135mm望遠レンズで試写して彗星の位置を確認しました。低空が明るくて彗星が写っているのか判りませんでした。もう一度、方角と地平高度約11度を合わせ直して試写しました。
今度はカメラモニターチェックで彗星の核とコマが薄く写っていることを確認しました。尾も薄く写っていました。
双眼鏡では彗星を見つけることができませんでした。
早速、彗星を大体写野の真ん中へ入れて連写撮影しました。
露出を2秒、2.5秒、3.2秒の3通りにして連写撮影を繰り返しました。(星は点像になりませんが、写りを重視)
途中で真っ暗の中を散歩に来る人がいました。ヘッドライトで合図して自分がいることを知らせました。朝5時過ぎの寒い真っ暗の中を散歩している人が何人もいるんですね。
彗星の地平高度が高くなってきて尾が写り易くなりました。低空では尾が光害で消されてしまいます。
空は薄明が進み、東の空がきれいなオレンジ色に染まってきました。
撮影を終了して機材を片付けて帰宅しました。そして、朝まで就寝しました。
起床して午前中からソフト現像処理しました。
撮影した写真2コマを添付します。
彗星光度はステライメージ9ソフトで自動測定しますと、6.7±0.2等です。予報の4.6等よりも約2等暗かったです。
尾の長さは写真から測定しますと、角度で約25分です。山で撮影した写真の尾の長さにはかないません。
本日(12/11)のネット情報写真から尾の長さを測定しますと、暗い空では約3度の尾の長さです。
彗星の移動がもの凄く速いです。135mm望遠レンズで撮影した写真①、②を見比べても彗星の移動がハッキリ判ります。
夜明け前のレナード彗星の撮影は、これで終了です。
①地球へ最接近頃のレナード彗星(C/2021 A1)
2021年12月11日05時22分23秒~55秒
露出2秒×15コマ 135㎜ F2(絞り3.5)
固定撮影 ISO1600 愛知県大府市 気温5℃
②薄明時のレナード彗星(C/2021 A1)
2021年12月11日05時36分38秒~37分27秒
露出3.2秒×15コマ 他データは①と同じ