光害の自宅で20cmドブソニアン望遠鏡で紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)を観察・撮影しました。
11月3日快晴。23A3彗星の観察・撮影は終了予定でしたが、快晴の素晴らしい空でしたので、試験撮影を兼ねて20cmドブソニアン望遠鏡で観察・撮影するこにしました。
ドブソニアン望遠鏡は追尾精度が良くないため、超短時間撮影しかできません。
直接焦点撮影で露出1.6秒以内でなければ星を点像に写せません。
しかし、今回は星が伸びても彗星像をしっかり写すことを優先して2~6秒露出にしました。
基準星を琴座ベガにして目的星の導入を試みましたが、彗星が暗くてどこにあるのか判りませんでした。
仕方なく、ステラナビゲータ12ソフトで彗星と星々の位置関係を調べ直して、星々の配置から彗星を捜しました。
試写して、カメラモニターをチェックしました。やっと彗星像が写りました。導入するのに手間取りました。初めから星々の配置から捜せば良かったと思いました。
ビューモニターでは、よく見ますと、彗星はかすかに判る程度でした。
彗星は暗くなっていました。
彗星を導入してからは、露出をいろいろ変更して連写を繰り返しました。
撮影終了後、×48倍のアイピース(接眼レンズ)に切り替えて、眼視観察しました。
明るい空にボヤーとした彗星像が観えました。尾は確認できませんでした。
翌日(10/4)、ソフト現像処理しました。
メトカーフコンポジット処理しました。露出6秒でも星の変な伸びは目立ちませんでした。
彗星光度はステライメージ9ソフトで自動測定しますと、8.0±0.4等です。空が明るいため、暗く測定されました。
尾の長さは写真から測定しますと、角度で0.4度、コマ径2分でした。
撮影した写真2コマ(反転写真含む)を添付します。
①ドブソニアン望遠鏡による紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
2024年11月3日18時57分35秒~58分42秒 露出6秒×11コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 F6 メトカーフコンポジット トリミング ISO1600 自宅 気温16℃
※上が北
②紫金山・アトラス彗星の反転写真
データは①と同じ