「話し言葉」では、よく短縮(contraction)が起きる。関東方言というの正しいのだろうか?
・上に乗りかかる ➱上に乗っかかる ➱上に乗っかる
「り」が飛ばされ、発音されない。
・それは 分からない ➱ それは 分かんない
「ら」が飛ばされ、発音されず、幼い表現に聞こえる。
・暑いなんて、言っていられない。➱
暑いなんて、言ってらんない。「れ」が飛ぶ
・何を言っているの。➱ 何言ってんの。「る」が飛ぶ
次の例は、関西方言です。「ら」は飛ばされず、残っている。
・それは 分からへん。応用「そんなこと 分からへんで」
現在は、終了して放送されていないが、NHKに「日本人のおなまえ・・」
という、古舘伊知郎氏がMCの番組があった。MC = master of ceremony
最終回に近いころの番組では、競走馬の名前が扱われていた。模擬の実況放送の実演の後、古館氏が、競馬レースを「馬の名を連呼して」中継するかのレジェンドで有名な競馬専門のアナウンサーに尋ねました。
問 「どういう名前が発音しづらいですか?」
答 「ら」が入った「馬の名前」です。
日本語話者でさえ、「ラ行」は発音しづらく、急いだ口語では「飛ばして」
しまう。感覚的ですが、「しりとり」ゲームでは「ラ行」で始まる言葉
は少なく、困ることがある。