日常の関心ごと

一般社会で発生した「できごと」に 意見を
発す。

英語の /r/ /l/ 日本語のラ行・・その ③ 異なる調音

2023年03月13日 08時13分34秒 | 日記
英語の・ / r / アールの音 ・/ l /エルの音・日本語のラ行・・
 これら3種の音の「発音の方法」(調音)は異なっている。
どれも同じ音ではない。その「発音の方法(調音)」を見て
みましょう。
本稿では 日本語のラ行「ラ リ ル レ ロ」のみを扱います。

日本語のラ行「ラ」「リ」「ル」「レ」「ロ」の子音は、               
  • 閉鎖・破裂・有声・硬口蓋歯茎音である。「はじき音」「有声歯茎たたき音および、はじき音」と呼ばれている。呼気が一旦、瞬間的に止められる閉鎖音である。
② 発音記号は、rの縦棒になっている部分の上の飛び出しがない [ɾ] という
       記号を使っている。世界中の言語音を表記できるように研究している
       国際音声協会のIPA では、"fish-hook R"と名づけられている。
     「釣り針アール」なんておもしろい名前をつけています。「右」のライト        (right)、「明かり」のライト (light) は、共に日本語では同じ「ラ」 なので        ある。
          lead(リードする・導く) read(リード・読む)
           リードする(野球などで3点リードしている)
  • 上の歯茎から硬口蓋までの位置で、舌の先を、ポンポンとはね
      るように当てて離す音である。軽く舌をつけるだけの音である。
  • 「国際音声記号の文字」を検索されるのもおもしろいです。
                IPA番号   記号名     音声記述

     124    釣り針のR       歯茎はじき音 

  International phonetic alphabet=IPA国際音声字母(記号)
以上です
  
 

英語の /r/ /l/ 日本語のラ行・・その ②  異なる調音

2023年03月05日 08時22分04秒 | 日記
英語の・ / r / アールの音 ・/ l /エルの音・日本語のラ行・・
 これら3種の音の「発音の方法」(調音)は異なっている。
どれも同じ音ではない。その「発音の方法(調音)」を見て
みましょう。本稿では /l/ 音のみを扱います。

・英語の /l/・・・
    ・ 呼気が続く限り継続して発音しつづけられる継続音。
    ・発音記号は、[ l ]。アルファベットと同じ文字です。
    ・舌の先は、歯茎に軽く押し付けられ、呼気は舌の片側または両側から
       抜け出る。[ l ] のはじめは、舌は歯茎から離さない。 
  ・「舌」は歯茎につけたままの状態から、スタートする。「ラ行」の
   ように舌を「ポン」とはじかない。
下の文を、[ r ] [ l ] の練習にどうぞ。
 ・I like reading and listening to records.(読書やレコードを聴くのが好き) 
 ・Please try to dry the dress. (ドレスを乾かしてください) 
 ・I will write a letter correctly.(正確に手紙を書く)
 ・Which do you like better, rice or lice? 
        (米かシラミかどちらが好きですか)
 ・clay court(土のコート「テニス」) grass(芝)
       glass(グラス・ガラス)
語の最後に / l / が来たとき、舌先は歯茎に戻っている。言い換えると、
「舌先」はスタート時の / l / の位置と、同じ歯茎の位置に戻す。
     wool(ウール)rule(ルール)  pool(プール) cool(クール・涼しい) 
   bottle(ボトル・ビン) little(リトル・少ない・可愛い)
  play baseball(野球をする)  pull a rope(綱を引っ張る)
  •  [ n ]音が最後に来た場合は、舌は歯茎に押しつけられたままで、 
      呼気は鼻に抜ける。この点が [ l ] と[ n ] の違いでもある。
      garden(ガーデン・庭) golden(ゴールデン・金の)
      opinion(オピニオン・意見)  
  •  [ l ] 音は、l ……… etter ( letter )、 l ……… eft ( left ) のように、
      息の続く限り、継続できる音である。

英語の / r / / l / 日本語のラ行・・その ① 異なる調音

2023年03月02日 08時06分28秒 | 日記
英語の ・ / r / アール の音 ・/ l /エルの音  ・日本語のラ行・・
 これら3種の音の「発音の方法」(調音)は異なっている。どれも同じ音ではない。その「発音の方法(調音)」を見てみましょう。
本稿では /r/ 音のみを扱います。

・英語の /r/・・・
  ・決して舌や舌の先は、口蓋(口の中の硬い天井部分)に触らない。
  ・言い換えると、[ r ] から始まる語のときも、舌の端は歯茎や
   口蓋に付かないし、触れない。 ☆口蓋=上のあご
 あ)right (右・権利)  repeat(繰り返す) rabbit(うさぎ)
      hero(ヒーロー・英雄)
    口先に、ほんの少し力が入ることがある。
    write(・・を書く)wrapping paper(包み紙) 
 い)舌を上歯の裏から後ろの方へ行くところまで、下げていく。
   そうすると、口蓋との間にかなりのすき間ができる。慣れるまで
   少し「力(ちから)」が必要ですね。下線部の発音記号は [ə:] です。
       bird(鳥) world(世界 )girl(女の子) pearl(真珠)
   決して舌や舌の先は、口蓋(口の中の天井部分)に触らない。
   くちびるを ほんの少し前に突き出してもよい。
 う)語の最後にくる /r/・・この /r/ は発音されないこともある
             beer(ビール) bear(熊) four(4) before(前)
 え)/ d / や / t / の後にくる [ r ] は、摩擦音になる。歯茎に
   たいへん近づき、摩擦する音をともなう。
      dry(乾いた) draw(描く)drink(飲物)dream(夢)
      track(競技場のトラック) trip(旅行) try(試みる)
 付録:次の単語中の /r/ 音を出すとき、「舌」は口蓋(上のあご)
    には触らない(付かない)。日本語の /ラ/ の発音をしない。
       pride(プライド) spring(春) bride(花嫁) cry(叫ぶ)
         fry(フライを上げる) ground(グラウンド)