城を作っています

2006-02-03 | 
昨日、マツダの新型「MPV」が正式発表された。


少し大きく、逆に車高は抑えられてオデッセイ寄りになった

感じだが、かなり魅力的なミニバンに変身した。


今まで以上に質感も上がり、飽きのこないスタイリングに

なったと思う。


スポーツカーの発想で造ったミニバンということで、ターボ付き

も選べるし、動力性能やコーナリング性能も不満はないだろう。

6ATも用意され、ライバル達より一歩リードした形。

燃費も良さそうだ。



そんな訳で、最近のマツダは業績も好調で、ロードスターが

昨年「カーオブザイヤー」を受賞するなど、次々と魅力的な

車をリリースしてきている。


しばらく外国人社長が続き、2003年ようやく日本人社長の

井巻氏にバトンタッチした。


フォードも一目置く、久々の生え抜き社長の誕生である。






先日、日刊工業新聞にそのマツダ社長、井巻氏のインタビュー

が出ていた。


          -社員への話-


散歩をしていると、石垣を積んでいる人達がいる。


何をしているのかと尋ねると、一人は「石垣を積んで

いる」と答えた。

もう一人は「城を作っている」と答えた。


二人とも同じ仕事をしているが、できあがる物の質は

絶対に違う。


私はマツダの全社員を「城を作っている」と考え、

言える社員にしたい。




仕事は「能力×熱意×考え方」、

この中で一番は考え方だ。


熱意があれば能力はある程度ついてくる。


若い人は本当はスゴイ力を秘めているが、熱意と能力が

あっても自分の思う方向と違う方向に行ってしまう人は、

考え方が間違っている。


しかし、私は「こうしろ」と考えを押しつけることはせず、

自分で考えさせる。

体は自分の思いで動かすのだから。


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今まで井巻社長について、あまりどういう人物かは知らなかった。


このインタビューを読んだ限りでは、やっぱり技術畑一筋に歩んで

きたというのがよくわかるし、なかなか魅力的で人望のある人柄も

伝わってくる。


本社工場長時代に閉鎖した宇品工場を再度復活させ、かつ

史上最高利益を更新しつつある経営手腕も特筆。




ただ、マツダの経営はフォードとの二人三脚、近年フォードの

業績が思わしくないのが気がかりだが・・・。



         ■ マツダ歴代社長 ■

  就任        社長名          出 身

1921年3月    松田重次郎  
1951年12月   松田恒次  
1970年11月   松田耕平  
1977年12月   山崎芳樹  
1984年11月   山本健一  
1987年12月   古田徳昌        通産省(当時)
1991年12月   和田淑弘        住友銀行(当時)
1996年 6月   ヘンリー・ウォレス    フォード
1997年11月   ジェームズ・ミラー    フォード
1999年12月   マーク・フィールズ    フォード
2002年 6月   ルイス・ブース      フォード
2003年 8月   井巻久一

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