駐車違反の民間取り締り

６月から改正道路交通法が施行され、駐車違反の取り締り

業務を民間企業が受託できるようになる。



幸いなことに今までかつて、駐車違反でキップを切られた

ことは一度もないから、あまり気にしてないのだが、

この新制度、実は違反者にやたらと厳しいらしい。



現在は、警察官が車にチョークで印を付け、長い場合は３０分

程度様子を見た後、違反と認定している。


一方、新制度では運転者がおらず、放置が確認できた時点で

取り締まる。


マイクでの事前呼び掛けもなくなり、まさに待った無し。


運送会社は、既にいろいろ対策をたてているようだが、

コストアップになるのは間違いないだろう。



さらに監視員は「みなし公務員」になり、違反者が文句を言って

業務を妨げれば公務執行妨害。

「ちょっと見逃してよ」と現金のやり取りをすれば、めでたく

贈収賄成立となるｗ。



ただ、例外もあって急病人の搬送などやむを得ない場合、

違反金の納付命令が出る前に弁明書を公安委員会に出せる

制度も新設されるのだとか。



また、これまでは違反しても反則金を納付しない「逃げ得」も

まかり通っていて、０５年は違反者のうち２７％が反則金を

支払っていないという。


新制度では反則金を支払わないと、次の車検が通らない

「車検拒否制度」も盛り込まれ、「逃げ得」は許されなくなる。

この辺は評価できるだろう。



もう一つ心配なのは警備会社が、収益のために取り締まりを

乱発しないかということだが、警察庁は「違反件数に関係なく、

業者への委託料は一定額で決まっているから不必要に取り締

まりが増えることはない」という。


がしかし、駐車違反の反則金による稼ぎは年間200～300億円

はあると言われているから、決して少ない額ではない。


民間委託となると経費が発生し、罰金の「売り上げ」が減る。

それでは赤字に喘ぐ都道府県としては、とっても困るから

取り締まり量を2倍に拡大する事でクリアするのだとか。


やっぱりね。





いずれにしても相当厳しくなる訳で、明確なガイドラインを提示し、

経済活動を萎縮させないように混乱を回避しなければならない。



もともとの目的は悪質な駐車違反を取り締まって、経済活動を

スムースにしようということのはずだから。



なんだか、またPSE法のようにならなければいいのだが・・・・。




でも今後、運転中に急にトイレに行きたくなったらどうしようｗ。