次はルマン?

2006-07-18 | 
日本で唯一の24時間レースである、準国際格式の

「十勝24時間レース」が7月15日(土)~17日(月)にかけて

北海道の十勝インターナショナルスピードウェイで開催された。


いつものレースと違う所は、トヨタがハイブリッドカーとしては、

初めて「レクサスGS450h、AT車」でこのレースに参戦

したこと。


今年で13年目を迎えた同大会にはスーパー耐久のシリーズ規定

に沿った5つのクラスのほか、GTクラスとプロダクショングループ

P1、P2と呼ばれる大会特別規則による参加クラスが設定され、

総勢33台が参戦。


今回「LEXUS team SARD」より参戦した「レクサスGS450h」は

スーパー耐久機構より特認車両の認定を受けて最大排気量の

ST1クラスに組み入れられた。


ハイブリッドカーは、まだまだ未知の部分も多いだろうから、どの

クラスに入れるかも結構難しい選択ではなかったのだろうかw。





先日、フランスで行われたルマン24時間レースでは、アウディが

ディーゼルエンジンカーで、並み居るガソリンエンジンカーを押さ

えて初優勝の快挙を成し遂げたことは記憶に新しい。



ディーゼルエンジンなんて燃費が良いだけで、うるさいし、重いし、

黒煙はヒドイしという昔のイメージがあって、とてもレーシングカーの

エンジンに使えるなんて夢にも思っていなかったw。


環境性能とスピード性能は相反するものと勝手に思い込んでいた

わけだが、時代は変わったのである。


今回のルマン24時間レースでアウディのディーゼルエンジンカーが

残した功績は、世界中の自動車メーカーにかなりのインパクトを

与えたに違いない。



で、ハイブリッドカー路線を突き進むトヨタとしては、このアウディの

ディーゼルエンジンカーを意識したのかわからないが、二ヶ月間という

短期間でレース準備したところをみると、黙っているわけにもいか

なくなり、恐らく実験的な意味合いも含めてか、急遽参戦を表明した

のではなかろうか。


今回のレースでは一度、インバーターの冷却水温が上昇し、チェック

のためピットインしたようだが、幸い大きなトラブルには至らず、

午前6時には総合17番手に浮上。


ドライバーやスタッフの疲労がピークに達する終盤もノートラブルで

乗り切り、見事総合17位、ST1クラス4位(総周回数865周)

で記念すべき初レースのチェッカーを受けた。



ハイブリッドカーはバッテリーやモーターなど重量増になるもの

ばかり必要だから、ディーゼルエンジン以上にレーシングカーに

とっては条件が厳しいはず。


トヨタはもう少し国内レースで様々なデーターを蓄積するのかも

知れないが、ひょっとしたらこれを足がかりに数年後にはルマン

24時間レースにハイブリッドレーシングカーで参戦し、来年から

増えるであろうディーゼルエンジンのレーシングカーとデッドヒート

を繰り広げるつもりなのかもしれない。



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2 コメント

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ル・マンに出るには (P307HDi)
2006-07-18 22:22:32
ルマンの規定が、今回のようにドライアイスの搭載を認めるのかどうか知りませんが、蓄電装置の熱対策ができることと、緊急時にはハイブリッドシステムなしで走行できることが重要でしょう。



なので、可能性があるとしたら・・・



1.蓄電装置としてリチウムイオンやニッケル水素ではなく、キャパシタを使う。

2.動力分割機構ではなく、単純なパラレルハイブリッド(ホンダIMA式)にする。



上記2点を実行すれば良い線いくかもしれません。全然トヨタっぽくないモノになってしまいますが。。。

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Unknown (shibatex)
2006-07-19 18:34:09
P307HDiさん 初めまして



ハイブリッドカーでルマンに出るには、やっぱり規定

が一番問題になるでしょうね。



ただ、環境性能を謳っているだけに無碍にもできない

所かもしれませんw。



トヨタの力で規定くらい変えられそうな気も・・・。





それにしても、もし蓄電装置をキャパシタにできたら

画期的です。



いろいろな諸問題、特に発熱や重量等の問題も解決さ

れそうです。



そうなると、確かにトヨタというより、電気屋の仕事

ですものねw。



今回の参戦でだいぶデータを収集したようなので、

とにかく今後、楽しみではあります。
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