昨年4月10日に就航した支笏湖の水中観光船。
船底に約16もの窓があって、湖底が見られるということで、
乗ってみた。
もちろんデッキに上がれば湖を囲む、風不死(ふっぷし)岳、
樽前山、恵庭岳を望み、原生林に囲まれた景勝も満喫できる。
支笏湖は最大水深363メートルのカルデラ湖。
田沢湖に次いで日本で2番目に深く、高い透明度を誇る
最北の不凍湖。(数年前に一度凍ってしまったがw)
チップ(ヒメマス)や外来魚のブラウントラウトの釣りでも有名。
時々、メートル級のブラウントラウトも上がっていたりする。
船底に続く狭い階段を下りていくと、窓越しに「支笏湖ブルー」
と呼ばれる綺麗なコバルトブルーの湖水が目に飛び込んでくる。
窓の位置は水深2mで大きさは約70cm四方。
湖岸を出発して、しばらくは砂地の湖底が続く。
さすがに透明度が高いだけあって、鮮明に見える。
だが、期待していた魚はまったくいない。
その後、急にドン深になって全然、何も見えなくなった。
ただただ、湖水に注ぐ日の光が作り出すコバルトブルーの世界が
目の前に広がる。
そして船は、ある湖岸付近に近づき最大の見どころ、水中柱状節理
へと近づく。
それまで何も映らなかった窓に、急に荒々しい岩や、あたり一面の
瓦礫、大昔に沈んだであろう大木がフワッと浮かびあがる。
はじめは殺伐とした風景に見えるが、古代遺跡のようでとても迫力がある。
まるで紀元前15世紀、地震と大洪水により一夜にして海に沈んだと言われる
古代都市「 アトランティス」を思い出す。
が、ここでも巨大ブラウントラウトはもちろん、チップやアメマスにも
出会えず、残念w。
柱状節理は火山の噴火物や地下のマグマが火道や割れ目に貫入して
冷え固まる時にできたといわれている。
層雲峡あたりで、車を走らせていると山肌に見ることができる。
ここで船はUターンして帰還。
約30分の水中の旅だった。
普段は見る事のできない自然の造形美を見られて、なかなか感動的
だったが、魚を1匹も見ることが出来なかった支笏湖って・・・・。
う~ん、やっぱりあまり釣れないということを実感w。
エサになるものがすくないですね。
Ps. 表紙の写真を貼らせて
頂きました。
支笏湖は潜ってみて貧栄養湖だということが
よくわかりましたw。
写真はジャンジャン使ってくださいw。