福岡 モンコレメモ

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過去のカード紹介《エターナル・フェニックス》

2019-09-04 15:49:58 | モンコレ 今日のカード


ユニット名:エターナル・フェニックス
種族:バード
属性:火 レベル:7 攻撃:6 防御:6 進軍タイプ:飛行
スペル:火風聖

○炎の転生[戦闘]
このユニットと、このユニットのプレイヤーが対象。
対象ユニットが死亡したとき、対象プレイヤーは手札4枚を破棄しなければならない。手札が破棄された場合、対象ユニットは死亡しない。手札が3枚以下で破棄できなかった場合、対象ユニットはゲームから除外される。



このカードを語る上で一番難しいのは、まずしょっぱなの能力の理解。
パッと見、手札4枚を破棄して死亡を取り消すという、コストの割に見合わない性能に見える。
しかし、能力をよくよく読んでみる。

対象:このユニットと、このユニットのプレイヤーが対象。
能力発動の条件:対象ユニットが死亡したとき、
効果A:対象プレイヤーは手札4枚を破棄しなければならない。手札が破棄された場合、対象ユニットは死亡しない。
効果B:対象プレイヤーは手札4枚を破棄しなければならない。手札が3枚以下で破棄できなかった場合、対象ユニットはゲームから除外される。

手札破棄は代償ではなく能力の効果なので、手札4枚以上あれば強制的に破棄される。
破棄したくないから能力発動しない。はできない。

なおさら弱く見えるが、それに続く効果。
対象ユニットは死亡しない。


対象ユニットは死亡しない。のである。死亡しなかったことにする。のではない。
つまり、この効果で死亡しないのは死亡効果1回に対してのみ。とは誰も言っていないのである。


テキストとしては、当時の《サンド・カーテン》と同様。
《サンド・カーテン》が「消耗品/戦闘スペル/◎□×特殊能力」の効果ではと条件付けされている部分が、《エターナル・フェニックス》には一切無い。
そのため、手札4枚を破棄という条件を満たした戦闘に於いて《エターナル・フェニックス》は
絶対に死亡しない。

しかも、このユニットに対して死亡効果が適用されたタイミングで能力が発動するため、たとえ対抗で致死効果をいくら重ねようが、一番最初の死亡効果適用時に「○炎の転生[戦闘]」が発動し、その後逆順処理で続く致死効果をいくら受けようと、
死亡しない。


能力そのものを打ち消したり、手札を削ったり、破棄したりとかでなければ、死亡効果に限っては絶対に排除できない、まさしくエターナルなフェニックスである。



まぁだからといって、プロモーションカード故にAレギュレーションでしか使えないとか、解った上でやっぱり手札4枚は重いとかで、ほとんど使われなかった子。


福岡では一人だけ、召喚術師《エレクリプス》を使って《フェニックス》、《ホーリー・フェニックス》、《ザ・ディスティニー・フェニックス》をガン積みした12匹のフェニックスデックを作った人が居ただけ。

今となってはここまではっちゃけたカードは作られないでしょうが、当時はそこそこ楽しかったです。





追記 2019.09.04 20:40修正
かつてのルールで死亡時の処理は、以下の通りとなります。

18-4 死亡の解決
 ユニットが致死ダメージか致死効果を適用された場合、以下の手順で処理します。複数のユニットが同時に致死ダメージか致死効果を受けた場合、そのすべてのユニットを同時に以下の手順で処理します。

〔1〕「ユニットが死亡しなかったことにする」という効果をすべて同時に適用します。ユニットはそのまま戦場に存在し続けます。死亡の解決を終了します。
〔2〕「死亡したユニットを(手札に戻す、山札に戻す、ゲームから除外するなどして)戦場から取り除く」という効果をすべて同時に適用します。死亡の解決を終了します。
 ユニットを戦場から取り除く効果を複数種類受けている場合、〔24-3〕に従います。
〔3〕「ユニットが死亡したとき~」という効果を、最後に効果を発揮したものから順に、1つずつ適用します。この手順で他のユニットが致死効果や致死ダメージを受けた場合、すでに死亡の解決をおこなっているユニットについて手順〔4〕までを終了させてから、ふたたび死亡の解決をおこないます。
 進軍側と守備側が同時にこの手順〔3〕をおこなう場合、進軍側の手順〔3〕をすべて処理してから、守備側が手順〔3〕をすべて処理します。
〔4〕ユニットの死亡が確定し、死亡したユニットを破棄します。

モンスター・コレクションTCG
公式トーナメントルールブック
2002年版 P30より


《エターナル・フェニックス》の効果は「ユニットが死亡したとき~」という効果で、「ユニットが死亡しなかったことにする」でも「死亡したユニットを戦場から取り除く」でもない。
そのため、手順〔3〕での処理に該当。
なので《エターナル・フェニックス》は「○炎の転生[戦闘]」発動させたくないから《リザレクション》使う。が成立してしまう。
知っていたからといって今やだれも得をしない豆知識。

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