今日の足跡

お出かけその他の様々な出来事を記録します。

日本国宝展@東京国立博物館

2014-10-22 14:38:14 | 日記

上野の東京国立博物館にて10月15日(水)より12月7日(日)まで日本国宝展が開催されています。平成以降では3回めの開催になります。今回は約120件の国宝が集結するということで、万難を排し、有給をとって見学に行ってきました。

あいにくの雨模様。通勤客で満員の常磐線に揺られて上野に。今日は雨だからきっと年配の方の出足は悪いだろうと、勝手な解釈をし、たかをくくっていましたが、差にあらず、開場の9時半過ぎには長蛇の列・・・

これは参ったと思いましたが、実は傘たてのホルダー待ちの渋滞でした。

傘を傘立てにセットして入場です。今回も撮影禁止ですので、入口だけの風景のみです。

内容については、東京国立博物館のホームページで参照していただきたいと思いますが、個人的な備忘録を記しておきたいと思います。

まずは、会場に入ると大きな石が・・・何も説明もなければスルーですが、薬師寺の「仏足石」上部には釈迦の足跡を表現した模様が、側面には銘文が細かく刻まれていましたが、よく見ないとわかりませんでした。日本最古の仏足石だそうです。

奈良法隆寺の「玉虫厨子」、台座正面には舎利供養図、台座側面には捨身飼虎図と施身聞偈図、台座裏面には須弥山図がそれぞれ描かれています。宮殿部分の透かし彫金具に玉虫の翅を伏せたことに由来し、現在2563枚が確認されている。

特別出品の正倉院宝物より、「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶」ですが、正面は普通の琵琶ですが、裏面の螺鈿細工が素晴らしく、うっとり見とれてしまいました。

「赤銅花形合子」と「赤銅柄香炉」の一対。銅の上に亜酸化銅が覆っており、赤みが帯びており、なんとも風合いが素晴らしいです。

「片輪車蒔絵螺鈿手箱」車輪部分に埋め込まれた螺鈿が光のあたり方で、光り方が変わるのが印象的です。

「法華経(浅草寺経)」料紙は、全紙にわたって丁字吹きの装飾が施されておりました。

「一字蓮台法華経」は今日分の一字ずつを仏に見立てて、それぞれに蓮台を書き加えておりました。

「仏涅槃図」は金剛峯寺のものですが、縦横約2.7メートルの大作であり、宝台に横たわった釈迦を中心に菩薩衆と摩耶夫人の微笑みと、仏弟子の泣きはらした表情が対照的でした。

「金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅図」は金光明最勝王経の経文を金泥によって塔の形に描き、その周りに経典の内容を示す情景が描かれていました。

狩野永徳の「花鳥図」および長谷川等伯の「松に秋草図」はダイナミックかつ繊細に描かれており、遠近両面から楽しめました。

琉球国王尚家の「黒漆雲龍螺鈿東道盆」は黒漆塗りの中に螺鈿が施されており、この螺鈿は七色に輝いており、他の螺鈿細工とは明らかに異なる琉球独自の手法で華麗です。

「観音菩薩坐像・勢至菩薩坐像」は阿弥陀如来の両脇侍ですが、双方とも安らかな顔をしており、とても癒やされました。勢至菩薩坐像は今回の国宝展のパンフレットの右側の像です。

快慶作の「善財童子立像・仏陀波利立像」は文殊菩薩の周りを取り囲んでいる眷属ですが、善財童子の振り向く形がリアルで、これもパンフレットの左側の像に使用されています。また、直近の国宝ということです。

最後は「元興寺極楽坊五重小塔」です。元興寺は日本で最初に造営された法興寺(飛鳥寺)を現在の地に移した寺であり、この五重小塔は五重塔の雛形とされて制作されたと言われているが、明らかではないみたいです。とにかく本物と同様に詳細に制作されており、心柱や、軸組が詳細に観察出来ました。

なお、本館では、日本、中国、韓国三カ国の陶磁名品展も開催されていました。

 文化の秋を満喫される意味でもぜひ一度足を運んだら如何でしょうか?

11月5日より後半戦で内容物の入れ替えもありますので、再度訪れたいと思います。

 


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