2006年7月に観たスペシャルドラマの2本の感想です。
■スペシャルドラマ「恋愛小説」 7/17(月)TBS(視聴率11.1%)
人気作家3人の短編小説が原作。
3つのラブストーリーをオムニバス形式でドラマ化。
1.「デューク」 脚本:永田優子、監督(演出):新城毅彦
原作は「東京タワー」や「冷静と情熱のあいだ」の直木賞作家・江国香織の短編集「つめたいよるに」の1作品。
ドラマの冒頭でも言っていたが、2001年の大学入試センター試験に全文が出題され、試験中に涙を流す受験生が続出したと言う逸話を持つ作品。
あらすじ
小さな頃から一緒に育ったデュークという愛犬を亡くした立花香子(優香)は、アルバイトに向かう途中の電車の中で泣いていた。
奇異な目で見る他の乗客たち。
それでも泣き続ける香子を優しく見守る少年(中尾明慶)がいた。
やがて、終点まで電車を乗り過ごし喫茶店にいる香子に少年が声を掛ける。
この1作目が一番好きです。
優香と中尾明慶の間の穏やかな空気みたいなものが心地良く感じます。
優香を後ろから抱きしめてのキスシーンがとても羨ましく思いました。
香子の少女時代を山内菜々ちゃんが演じていました。
(個人的に、新宿末広亭が出てきた!どうりで見覚えのある風景だと思った!)
2.「十八の夏」 脚本:渡邊睦月、監督(演出):豊川悦司
「最後の願い」「遠い約束」「星月夜の夢物語」が代表作で、日本推理作家協会賞受賞の光原百合「十八の夏」が原作。
あらすじ
浪人生の三浦信也(石垣佑磨)には密かな恋心を抱いてる年上の女性がいた。
デザイナーの紅美子(観月ありさ)を遠くから見ているだけだった信也は、とあるきっかけから美子のアパートに行く事となる。
およそ女性らしくないその部屋の窓辺には4鉢のアサガオが置かれていた。
ビックリなのは、豊川悦司が監督と言う事。もしかしたらこの世界観は豊川の物かも知れない!
話に関しては、特に無い。先が読めてしまうのがドラマのせいなのか?原作のせいなのか?
3.「月のしずく」 脚本:尾崎将也、監督:北村龍平
原作は「鉄道屋(ぽっぽや)」や「地下鉄に乗って」の直木賞作家・浅田次郎の「月のしずく」!
あらすじ
酒を飲んだ帰り道、佐藤辰夫(泉谷しげる)の前に偶然止まった車から飛び出してくる銀座の女・リエ(藤原紀香)。
男(北村一輝)と喧嘩をして殴られ、そのままリエに紙幣数枚を投げ付け男は何処かへ行ってしまう。
一人残されたリエは、靴を履かずに歩き足に怪我を負ってしまう。
辰夫は手当てをする為にリエを自分のアパートに連れて帰る。
こちらもビックリ!北村龍平監督とは考えても無かった!
見直してみると画面の雰囲気が監督だなぁと思います。
でもアクションが無いので、独特の暗さだけが残ってしまっているのが残念!
話は大人のラブストーリーですね。
■DORAMA COMPLEX「恋人たちの記憶」 7/25(火)日テレ系(視聴率8.4%)
原作:夏樹静子、脚本:渡辺雄介、監督:落合正幸
あらすじ
東京赤坂で芸妓をしている茉莉子(中越典子)は、母・照代(余貴美子)の交通事故をきっかけに自分が母の子で無い事を知ってしまう。
茉莉子は、母の部屋の引き出しから亡き父・香平(石橋凌)と自分にそっくりの女性・絹子が写った1枚の写真を見つける。
真相を知る為に茉莉子は、母の交通事故の加害者である俊一(加藤晴彦)と共に京都へと向かう。
意外に良く出来たミステリーです。
元々は中越典子を見る為に録画しました!
(せっかくの着物姿はもっと艶やかに撮って欲しかった!)
序盤の予測と違い科学チックな方向へとストーリーが展開していく。
古都・京都を舞台としたミステリーがいつの間にか現代劇になってるような感覚で観ていました。
ストーリーは嫌いでは無いです。
見ている時はそうは思わないが後で考えると、なるほどと納得する部分もある!
そして良く考えるとちょっと怖いかな?
ただし、もう少し取っ掛かり易くした方が皆見てくれるのでは?
色々書こうとするとネタバレになってしまいそうなので分かり辛い文書になりました、申し訳ない!
他にもいくつかのスペシャルドラマを観ているのですが、感想を残すほどでは無いかなと…。
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