若竹屋酒造場&巨峰ワイナリー 一献一会 (十四代目日記)

何が酒の味を決めるのか。それは、誰と飲むかだと私は思います。酌み交わす一献はたった一度の人間味との出逢いかもしれません。

若竹屋の皆造祝い

2006年03月29日 | 近ごろの十四代目
酒造りには、節目の行事がありそれを表す独特の言葉がある。

今年の酒造りが無事で良い出来であるようにとお参りをする「松尾参り」
蔵が始まり、甑(こしき:蒸し器の道具)を立ち上げた時の「甑はじめ」
その年の造りの最初の仕込みを祝うのは「初添え祝い」
最後の蒸し米を取り出し終えた時には「甑倒し」
全てのモロミを搾り終え、粕もはがし、製造が終了したときの「皆造の祝い」

こういった造りの節々に蔵子達が集まって祝いの席を持つ。
ひとつには、自然の力を借りて醸す酒だからこそ、天地へ祈る気持ちを表すために行う。もうひとつには、長い期間労苦を共にする蔵子たちの結束を固めるため、またはその労苦をねぎらうために行う。

今日は「皆造(かいぞう)の祝い」。
蔵元(十三代伝兵衛)と僕、横尾杜氏をはじめ蔵のみんなと食事をし酒を酌み交わしました。

今年は大きな事故もなく、無事に造りを終えることが出来ました。ありがとう。そして吟醸の出来がとてもいい。これもみんなが力をあわせて造りにまい進してくれたおかげです。みんな来年も元気な顔で逢いましょう。そしてまた更に良い酒を造ることに力を貸してください。ほんとうにご苦労様でした。

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1 コメント

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感謝 (Unknown)
2006-04-02 05:55:26
みんな、いい顔してますね。お疲れ様でした。そして有難うございました。感謝一念
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