此の不思議な夢?は今でも詳細に憶えている。
其の中での出来事や感覚を事細かに憶えているので、書いてみたい。
小学校時代の夢だった。
当時、摂津市香露園に住んでいた。
夢の風景は昭和40年代当時。
不図、目が覚めたら大正川の横に在る昭和公園(現在の昭和第一公園付近?)のベンチに仰向けになっていた。
たい。
現在は、昔の名残は殆ど無い。
当時の記憶と寸分違わぬ遊具の配置。
小学生5人が公園に向かって走って来る。
椅子に座って眺めていると、其の集団に何と吾が居たのである。
フリスビーを手に持ちやって来る。
小学4年の吾である。
他の友人にも見覚えが在る。
併し、夢とはいえ、風が当たる感覚、周辺の匂いも感じた。
此れは本当に夢なのか...。
公園に着くやいなや皆がフリスビーを始めた。
暫くして、ビー玉が始まった。
吾は、彼等を見詰めていた。
ベンチに縛り付けられた様に身体が動かなかった。
まるで金縛りである。
遊んでいた当時の吾が此方を見た。
目が合い、お互いを見ていた。
何故、此方を見たのか。
吾の姿が見えていたのだろうか。
吾は当時の吾のもとに行ってみようと試みた。
立ち上がれた。
ゆっくりと歩を進め当時の吾の近く迄行き声を掛けてみた。
「こんにちは。君等は何年生?何処の小学校なんや?」
吾は彼等が三宅小学校である事は解っている。
「こんにちわ。4年生です。三宅小学校です」
彼等は胸に名札を付けていた。
当時の吾の胸元の名札をを見た。
「◯◯ ◯◯」
吾である。
服装にも見覚えが在る。
そうこうして時間が経ち、皆が解散して其々の家路に着いた。
吾はベンチに座り暫く公園にいた。
見憶えの在る道を辿って、当時住んでいた集合アパートに向かった。
道路を挟んで向こう側に其の集合アパートは在る。
途中に大きな屋敷が在る。
当時の儘である。
Greenと云う喫茶店も其の儘だった。
吾は住んでいた場所の玄関前に向かった。
表札も其の儘だった。
玄関苗に置かれてある自転車も同じ。
歩道の前に赤の車。
吾には兄弟はいない。
両親は共働きで、帰宅するのは6時を回った頃である。
何時だろうかとスマホを取り出して時間を見た。
「17:40分」
時間迄、当時の時間帯を表示していたのには驚いた。
当時に今の様な通信機器等在ろう筈も無い。
アンテナ表示は消えていた。
もう訳が解らなかった。
混乱していた。
まるで、戦国自衛隊其の儘である。
少し離れた所から両親の帰宅を待ってみた。
其々が時間差で帰宅した。
二人共、玄関を入る際吾の方を怪訝そうに見た。
怪しい奴がいると云う風な目付き。
吾は其の場を離れようと思い、当時の集合アパートをあとにした。
夏なので、未だ日は高かった。
吾は昭和公園に戻る事にした。
吾は酷く疲れていた。
公園に着き、今度はベンチに仰向けになり、空を見詰めていた。
吹く風が心地よかった。
気疲れと心地よく吹く風の中、引き込まれる様な睡魔が襲って来た。
意識が遠のいて行く。
眠ったのか意識を失ったのか解らなかった。
目覚ましの音に目を開けた。
今の吾の部屋だった。
夢から醒めたのか、戻ったのか...混乱していた。
時計を見たら、朝の6時だった。
一応、スマホで西暦を見た。
2021年...。
疲れていた。
寝床から起き上がり、眼を醒まそうとコーヒーを挿れて飲んだ。
「あれは夢だったのか。タイムトラベルか?」
こんな夢は初めてだった。
他人に話せば、変人扱いされるのがオチである。
吾は今回の様な妙な夢は初めてだが、見る夢は全てオールカラーである。
夢は今の自分の置かれている状況や今後を示唆していると云うが...。
或る一つの夢についても、易や占い等の八卦見の人々と精神科医では見解が違うし、双方の見解に関連性は無い。
吾としては、余り神経質にならず、今後の人生途上に於ける一つの目安にしても良いと思っている。
皆さん、悪い夢を見た時は「夢は逆夢(さかゆめ)」で善い事の暗示、善い夢は善い事の暗示と、結局は自分が明るくなれる様に都合の良い解釈をしましょう!