住田功一のブログ

メディアについて考えること、ゼミ生と考えること……などをつづります

「#つぶやき市長と議会のオキテ」 関西でも上映が始まった

2024-06-29 23:59:59 | メディア関連
 広島ホームテレビが安芸高田市の前・石丸伸二市長を追ったドキュメンタリーの劇場版『#つぶやき市長 と議会のオキテ』(https://tsubuyaki-mayor.com)の上映が、関西でも始まっている。同氏の東京都知事選立候補の注目度もあってか、初日は満席になる盛況ぶり。大阪・第七藝術劇場は7月5日(金)まで。京都シネマは11日(木)、神戸・元町映画館は12日(金)まで上映中。


(画像:劇場版『#つぶやき市長 と議会のオキテ』のリーフレット)

 広島県北部の安芸高田市。2019年の河井克行・案里夫妻による大規模買収事件で当時の市長が辞職し、2020年8月の市長選で選ばれたのは、政治経験ゼロの元銀行マン石丸伸二(37)氏。
 ツイッター(現X)で次々に情報を発信する若い石丸市長に、年長者たちの市議会は紛糾。その対立に注目するメディア、若手議員の誕生、市長と地元新聞の対立など波紋は次々に広がっていく。
 2021年11月に30分枠のテレビ朝日系「テレメンタリー」で放送。翌春に50分版を放送、そのアーカイブ配信は900万回以上再生されたという。


(写真:大阪十三の「第七藝術劇場」でも上映が始まった 2024年6月22日撮影)

 この作品の公開が、6月22日から大阪で、翌週には京都、神戸でも始まった。
 大阪・第七藝術劇場の初日上映には、106分のドキュメンタリーにも関わらず93席がほぼ満席。会場整理の劇場関係者は、「初日の監督舞台あいさつ付きですけど、どの作品も満席になるわけではないですよ」といいながら、思わず顔がほころぶ。50代、60代以上の客が多いが、なかには20代、30代と思われる若い人の姿も。


(写真:「第七藝術劇場」の舞台挨拶。会場はほぼ満席 2024年6月22日撮影)

 上映後の舞台挨拶では、監督を務めた岡森吉宏・記者がステージに上がった。地元局2020年入社で、警察担当だったが、立川直樹プロデュサーの指示で安芸高田に通ったという若手記者だ。20代後半のスーツ姿に、客席から次々に質問が飛んだ。
 4年間の取材のスタンスについては、「議員と市長、双方との距離感を大切にした」という。仲良くなって情報をゲットするのではなく、等しい距離を置きながらの取材に腐心したと明かした。


(写真:舞台挨拶で語る岡森吉宏監督 2024年6月22日撮影)

 都知事選立候補表明後をどう見るかについては、「石丸がんばれ、けしからん、と両方盛り上げっているけれど、切り取り動画だと市政で起きたことは伝わらないのでは」といい、「もう少し色々な視点で石丸市政をみてほしい」と答えた。

 30分サイズを全国放送した後、50分番組を制作してもなおこぼれ落ちる部分が多かったので、映画制作を考え始めたという岡森監督。
 テレビ用の番組と違って、映画版ではナレーションなしのスタイルを選択したことで、状況の説明を画だけで見せていくことに苦労したと振り返った。

 ドキュメンタリー作品の配給で知られる「きろくびと」による全国上映が決まったあと、5月17日に石丸氏が東京都知事選への出馬を表明。
 東京での上映期間は短縮されたが、7月7日の投票を前に、石丸氏を追ったこの作品への関心がさらに高まっている。

《上映スケジュール》
▽大阪・第七藝術劇場(大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ6階)
http://www.nanagei.com
6月22日(土)15:40 ※舞台挨拶あり
6月23日(日)17:25
6月24日(月)〜29日(土)16:55
6月30日(日)16:10
7月 1日(月)〜 5日(土)12:30

▽京都・京都シネマ(京都市下京区水銀屋町620 COCON KARASUMA3階)
https://www.kyotocinema.jp
6月28日(金)12:20 ※舞台挨拶あり
6月29日(土)12:10
6月30日(日)〜7月4日(木)12:20
7月 5日(金)〜11日(木)18:05

▽神戸・元町映画館(神戸市中央区元町通4丁目1-12)
https://www.motoei.com
6月29日(土) ※舞台挨拶あり
6月30日(日)〜7月5日(金)12:30
※6月30日(日)上映後の14:30~「オープンダイアローグ」開催。@まちラボ(映画館から西へ100m、こうべまちづくり会館4階)。

(画像下:劇場版『#つぶやき市長 と議会のオキテ』のリーフレット裏面)




最新の画像もっと見る

コメントを投稿