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明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

ご相談に回答 -産休を取る同僚への怒り- 【ココロノマルシェ】

こんばんは。
アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー もり あずさ(もるも)です。


本日は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」のご相談に回答いたします。


連続で産休育休を取る同僚に対する腹立たしさ・怒りを消したいとお悩みの けいまる さんからのご相談です。


★ご相談文★
去年の4月に産休育休から復職した同僚がまた今年の5月から産休育休に入ります。復職後も子供のことで急な休みが多く、ずっと時短勤務です。その同僚の仕事のカバーを私がすることが多かったのですが、やっと安定して休まなくなってきたところにまた長期の休み。
これを聞いた時には愕然としましたが、繁忙期はまだ休み前だから乗り切れるし、産休育休カバーで派遣スタッフを採用すればなんとかなるか。と気持ちを持ち越し、ここ数ヶ月、心の平和を保っていました。ですが、今日、会社の上の方からコストの問題で休みカバーは採用できないと言われました。
この同僚の休みとは別にチームメンバーを減らされ、そのメンバーの仕事をかぶっただけでなく、別の仕事も追加され、それに加えてこの同僚の仕事のしわ寄せ。
同僚がまた休みをとって自分に皺寄せが来ることの腹立たしさを、なんとかなる、できることだけやろうと消化し、落ち着いたところに、またこういう刺激される問題が起こる。。。一体どうしたらこの問題(休んでばかりの同僚への怒り)は自分から消えてくれるのでしょう。


ちなみに私は独身で、結婚歴も出産歴もありません。年齢的にこれから子どもを持つことはありません。それを望んだことも正直ありません。
また子供の頃から他人に迷惑をかけることも、かけられることもとても嫌いです。(迷惑をかけないというのは無理なのは分かってますが、かけたら自己嫌悪、かけられたら苛立つ)


仕事はできる方です。会社での評価も高く、バリバリこなすタイプです。前職は激務で15年ずっと忙しかったのですが、楽しんでやっていました。しかし、コロナになって自分の生き方を見直して、もっと仕事以外の生活を楽しもうと今の会社(のんびりした大手日系企業)に去年転職しました。のんびりできたのは去年だけで、これからはまた前のように激務になりそうで怖いです。激務から逃れられない運命なのかもしれません。


まとまりがなく長文ですみません。この気持ち持っていき方をアドバイスいただければと思います。よろしくお願いします。



■■ご回答■■

けいまるさん


こんばんは。
この度は勇気を持ってご相談をお寄せくださり、ありがとうございます。


ご相談文を拝読して、まずお伝えしたいことがあります。


それは


「けいまるさんが腹が立つことには何も問題はありません」


・・・です。


いきなりですが、上記の文章を読んでどんな気持ちがするでしょうか?


「ですよね〜。だって、同僚の仕事のしわ寄せは私に来るし、派遣スタッフも雇えないし、チームメンバーは減るし、別の仕事は追加されるし」
「こんな忙しいのなんて、やってられないですよねえ・・・」


・・・こんな風に思われるのであれば、何も心配はありません。


堂々と上の方に窮状を訴え、人員を引っ張ってくるなり、仕事に優先順位をつけて低いものは捨てるなり


「何か手立てを打って欲しい」と伝えましょう。


リソース不足に対応するのは、けいまるさんの責任では無く上司の責任です。




・・・と、以上でお悩み相談は終了なのですが(えっ)


心優しいけいまるさんは、おそらく上司に仕事を押し返すだけでは物足りず


同僚の仕事のしわ寄せが自分に来ることに怒りを感じている


そういうご自分を責めていらっしゃるようにお見受けしましたが


いかがでしょうか?


でも自分の仕事が急に増えて、それに対して上司から何の手助けも無く


ただ業務が増えた分をご自分が我慢して全て受けて処理するしかない


そんな状況だったら、怒りを感じるのが自然と思いませんか?


もし、この話がけいまるさんの話では無く


けいまるさんの友達から聞いた話だとしたら、いかがでしょうか?


「友達は大変な状況だ」
「友達が怒るのも無理はない」


そう思われるのでは無いでしょうか?


既にご存知と思いますが、日本の企業、特にけいまるさんがお勤めのような大企業では


産休育休を取る社員の仕事のフォローについては、職場に残った社員に追加業務として割り振られることが多いですよね。


産休育休を取るのは法律で認められた権利ですし


いわゆる「マタハラ」(妊娠中の女性が職場などで不当な差別を受ける)を防止するための取り組みも


各企業で行われています。


加えて、けいまるさんの同僚は少子化のこのご時世、日本の少子化を食止めてくれて


(将来自分たちの年金を負担してくれるはずの)次世代を育ててくれている貴重な存在でもあります。


そんな同僚に、仕事のシワを寄せられたくらいで、怒りを感じてはいけない・・・


けいまるさんは、そのようにお考えなのでは無いでしょうか?


もちろん、マタハラの防止は法律上の義務ですので


企業としてはその防止に取り組む必要がありますし


企業に所属しているけいまるさんとしては


ご自分がその一端を担うようなことがあってはならない


そう考えていらっしゃるのでは無いかと推察します。


ですが、マタハラを防止することと


産休育休を取る人の仕事を残された人々でどう分担するのかは


別々の問題です。


産休育休を取る同僚の方が、その理由を持って差別や嫌がらせをされることはあってはなりませんが


だからと言って、残された人たちが会社側から何の支援も得られないまま


一方的に自分たちの負荷を増やされることに耐え続けなければいけない訳ではありません。


残された人々は、会社側にリソース追加を要求してよいですし


リソースが得られないなら「優先順位の低い仕事を減らして欲しい」と要求してよいのです。


ましてや、労使間で決められた時間以上の業務を行ってまで


以前と全く同じ分量の業務を同じ品質で成し遂げる必要は無いのです。
(けいまるさんはよくご存知だと思いますが、労使間には36協定がありますし、原則年間720時間以上の時間外労働は禁止されています)


心優しいけいまるさんは、ご自身が独身であることやご自身の性格(迷惑をかけるのもかけられるのも嫌い)や


またこれまで仕事に対して激務もいとわずバリバリこなしてきたこと


そういったことが今回の出来事に何か影響があると感じていらっしゃるようですが


基本的には起きている出来事は職場の問題・課題であり


今やるべきなのは、それにどう対処するかだけです。


今回の出来事は、ご自身の心の問題・課題とは関係が無いのです。


どうか、心とは直接関係の無い職場の出来事を


ご自身を責める道具にしないでいただきたいと思います。


その上で、もし今回の出来事をご自身の心と向き合うきっかけにされたいのであれば


激務で15年忙しい日々を楽しんだ後


コロナをきっかけに仕事以外の生活を楽しもうと


のんびりした大手日系企業に転職され


のんびりできるはずだったのに、できていない・・・


その状況を受け入れるのか、変えるのか


つまりは、ご自身の転職理由やご自身のワークライフバランスに対する思いをどこまで貫くのか



ぜひそういったことをお考えいただきたいと思います。


もし、本当にけいまるさんが「仕事以外の生活を楽しもう」とされているのであれば


普段からそのように振る舞い、余計な追加業務からはしれっと逃げ出し


産休を取る同僚の業務の引き継ぎを受けないように立ち回ることもできるのです。


もちろん、従業員である限りは業務命令には合理的な範疇で従う必要がありますが


けいまるさんの周りにも、そうした業務からうまいこと逃げ仰せ


プライベート最優先の人生を送っていらっしゃる方がいらっしゃるのでは無いでしょうか?


そうした人は、職場の評判は悪いかも知れませんが


本人は職場の人によく思われることよりプライベートの時間確保を優先していますので


裏で何を言われていようが知らんぷり、へっちゃらなご様子ではないでしょうか?


そして、そういう人には上司も最初から諦めていますので


余分な仕事を振ることはありません。


上司だって仕事の割り振りを断られるのはイヤですので


けいまるさんのように優秀で物分かりがよく、断らなさそうな方にお願いするのです。


それは、ある側面から見れば「便利に扱われている」という怒りを感じるかも知れませんが


一方で「私は頼られている」「必要とされている」という意気を感じる側面もありますよね。


けいまるさんが今感じる気持ちは、どちらでしょうか?


・・・おそらくどちらもあるのでは無いでしょうか?


転職してまでプライベートを重視したいのだから、多少周囲に嫌な思いをさせてもその思いを貫きたい


だから便利屋になるのはイヤだ


そう思うかも知れませんし


これまでバリバリ楽しく仕事をこなしてきたご経験から、その能力を活かして


職場の人員減状態を救いたい・貢献したいと思われるかも知れません。


けいまるさんを苦しめているのは


「以前とは違う、のんびり楽しく生きる自分になりたい」という願望


一方で「以前からの自分の能力を活かしてもっと前に出たい・貢献したい」という願望


その両者の葛藤では無いでしょうか?


そして、その葛藤を処理するために


「私は激務から逃れられない運命」


そうご自分に言い聞かせようとされているのでは無いでしょうか?


もちろん、それで何も問題はありません。


ただ、目の前で起こっていることを運命任せにするだけでなく


「私には激務をこなす能力がある」
「だから目の前に仕事の穴があると、上司が私にその穴を埋めさせようとする」
「どうしようかな〜私って仕事できるから埋めてあげてもいいけど」
「でも今はそういう気分じゃ無くて、のんびりしてプライベート重視にしたいから、穴を埋めるための激務はやりたく無いんだよね〜」
「まぁでも、穴があったら埋めたくなるのが私だしなぁ」
「仕方ないからやってあげようかな〜。いや、やっぱりやめとこっかな〜」


こんな風に、ご自分には能力がある/選択肢がある との前提に立ち


そして最後はご自分の気持ちに従って決める


そんな心の主導権(=オーナーシップ)を取って行けると


より現状をラクに捉えて、前向きな気持ちで立ち向かえるのではないかと思います。


けいまるさんの幸せとご活躍をお祈りしております。


ご参考になりましたら幸いです。
■■■■
(以上です)


最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。

****
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