こんばんは。
アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー もるもです。
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先日"O.NO.RE"の歌詞分析を3回に渡ってお届けしました。
それが終わったら今度は次の曲"love letter"についてお伝えしたくなりました。
曲のタイトルからして男女の恋文だと誰もが思いますが
歌詞を読み進めていくと、段々とちょっと違うかも？という内容になっています。
聴き手の想像力に委ねて感性を刺激する、稲葉さんお得意の手法です。
今ごろあなたは忙しく
仕事をしてるでしょう
・・・もちろん、仕事の忙しい女性はこの世にたくさんいますが
ラブレターの冒頭で書くにしてはなんだか・・・な内容ですよね。
ずいぶん忙しい彼女さんなのかなぁと思いながら聴き進めます。
たまには声を聞きたいと
思ってみるけれど
ついつい横着してしまう
お互い様ですよね？
・・・あれっ。
・・・これは明らかに恋人では無いですね。
それとも遠距離恋愛しているのかな？
かなり距離の離れた2人であることは間違い無いようです。
たたきつける雨の中も平気で
あなたを探したあの頃と
何も変わってないよ
ここまでくると、おそらくこのラブレターは家族の誰か宛だなと
なんとなく気づきます。
雨の中「どこに行ったんだ？」と心配しながら探し回るのは
おそらく家族でしょう。
では、この家族の中の誰に当てたラブレターなのでしょうか？
歌詞を読み進めると段々と分かってきます。
大切な思い出は
僕に情熱をくれたんだよ
今年の野球はどうですか
多分怒ってるでしょう
「野球」というキーワードで、これは男性の家族向けに当てられた内容であることがわかります。
もちろん、私のようにプロ野球が大好きだった女性もいますが笑
一般的には圧倒的に男性が多いですよね。
ちなみに、稲葉さんにはお父さんとお兄さんがいますが
どちら宛のラブレターなんでしょうか？
その答えが後半の歌詞に書いてあります。
思いどおりにいかないことが多くて
何もかもこわしても
いつもそばにいてくれた
人があふれ行き交う
駅であなたがつぶやいた
言葉をいつまでも
この胸に抱いているよ
あるがままでいる勇気を
あなたはくれたんだよ
・・・ああ、お兄さんのことですね。
お父さんは息子にとって権威側、抑圧を与える側なので
何もかも壊してもそばにはいてくれないですし
（むしろ叱るのが父親の役割です）
あるがままでいる勇気をくれたりしないですから。
（むしろ「あるがままじゃダメだ！強くなれ！」と抑圧を与えるのが父親の役割です）
父親に厳しく育てられ、反抗心を抑え込んで生きる男性は
よく「権威との葛藤」を抱える傾向にありますが
稲葉少年はそうした葛藤をお兄さんに吸収してもらっていたようです。
なんとも素敵なお兄さん。
そのお兄さんあってこそ、稲葉少年が日本を代表するロックスターに成長できた訳ですね。
稲葉さんはとても恵まれた環境で育ったようです。
そして、そのことを自覚してお兄さんに感謝する気持ちを忘れないでいるからこそ
この曲の歌詞が出来上がったのでしょう。
しかも、控え目に"love letter"とまるで男女の恋愛であるようなカモフラージュをつけるあたり
押し付けがましくなく、さりげなくそっと愛情を表現する奥ゆかしさが感じられます。
時が流れても
激しく流れても
僕は忘れない
今なら照れないで言えるよ
心からI thank you
・・・静かで、かつとても深い感謝と愛情とが表現されていますね。
そして、稲葉さんは日本を代表するロックスターではありますが
この曲においてはお兄さんに支えられ、お兄さんの背中を追って生きる「弟」でもあることが分かります。
そんな稲葉さん自身の多面性が垣間見えるこの曲を聴いていると
人は決して1人で偉大な大人になる訳ではなく
必ず誰かに助けられ、支えられているんだと改めて感じます。
そんな広い意味での愛情を感じることができた一曲でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。
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