明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

別れて3年後のプロポーズって・・・? -B'z "Warp" より-

かなり久しぶりにB'zの歌詞分析の記事を書きます。

 

しかも、かなり昔(18年前)の歌です。

 

なんで今この歌詞分析をするのかは自分でも謎ですが

 

おそらくモニターセッションを通じて

 

「謎めいた異性の気持ちを理解したい」というお悩みをお抱えの方々と

 

お話をさせていただく機会が増えていることが影響していると思います。

 

この歌の歌詞は、まさに謎めいた男性心理を象徴するような内容です。

 

 ”Warp”というタイトルに象徴されるように

 

別れて3年経ったカップルが久しぶりの再会を果たし、付き合っていた当時にワープするという内容です。

 

”3年ぶりに話したって違和感無いなんて

意外と僕ら大したもんだ 感心しちゃうよ”

 

曲の冒頭で、2人が3年ぶりに出会ったこと

 

そして、3年ぶりに話したのに全然昔のまま、違和感なく話ができるという

 

男女の謎あるあるから始まります。

 

経験したことがある人もたくさんいると思いますが

 

大切な時間を過ごした相手とは、なぜかかなり久しぶりに会った時でも

 

話した瞬間に過去のあの頃の感触に戻ることができるという

 

本当に不思議なあの感覚です。

 

そして、2人のその共通の感覚はサビ前のこの歌詞でも表現されています。

 

”最新のニュース 移り変わっても

笑えるポイントは同じ”

 

よく「笑いのツボ」が一緒のカップルは長続きすると言いますが

 

これを象徴しているのが上記の歌詞でして

 

時間は移り変わり、話題になるニュースは変わっても

 

お互い面白いと思う、おもわず笑っちゃうポイントは同じ

 

そういうところにもお互いの相性の良さ、縁の深さが

 

3年の別れをへて再会した現時点でも決して変わることなく続いている。

 

そのことがよく伝わってきます。

 

そしてサビ終わりの決定打がこちらです↓

 

”君さえよけりゃ あの時の答えを今言うよ

『きらいなわけないだろ』”

 

・・・この一言で伝わってくるのは以下です。

 

・3年前に2人はケンカ別れした

・その時の彼女の捨て台詞は「あなた、私のこと好きなの?嫌いなの?」

・主人公はその詰問にモジモジしてうまく答えられなかった

・そのモジモジぶりを見て、彼女は彼が自分のことをもう好きじゃ無いんだと勘違いして彼の元を去った。

・で、3年前に主人公がこの答え「きらいなわけないだろ」を言えていれば、そもそも2人は別れていなかった・・・

・主人公のたった一言が言えなかったが故に、3年もの長い間、2人はすれ違っていた・・・

 

稲葉歌詞、たったワンフレーズでリスナーに上記のストーリーを想起させます。

 

相変わらずの圧巻の歌詞力です。

 

そして2番の歌詞では

 

3年前に別れた時に彼女が置いていったCDを、今更取りに主人公の部屋を訪れたこと

 

髪型がショートヘアに変わっていたけど、シャツの色は昔と同じ白なこと

 

彼女の声を聞いただけで主人公の中に彼女の過ごした時の香りが蘇ること

 

その想いにおもわず痺れてため息が漏れてしまうこと

 

・・・などなど

 

要は3年経っても彼女に惚れまくっているという

 

その未練タラタラ・・・

 

・・・いやいや、一途な想いが語られております。

 

そして、サビ明けの間奏では、お互い感謝の気持ちを忘れたことが別れの原因だったと悟り

 

いよいよラストのサビが始まります。

 

”涙の跡さえもう見えないその顔に

急に懐かしくて新しい微笑みが浮かぶ”

 

ここで、3年前に彼女が涙を見せたままケンカ別れしたことと

 

しかしその別れは今や完全に過去となり

 

彼女の顔に「懐かしくて新しい微笑み」が浮かぶ

 

つまり2人は、新しい微笑ましい関係に向かって動き出したことが分かります。

 

そして、サビラストの決め台詞がこちらです↓

 

”君さえよけりゃあの時の答えを今言うよ

いっしょにいてほしい

ずっといっしょにいてほしい”

 

・・・何っっ??

 

最後の最後に急にプロポーズかい??

 

しかも「君さえよけりゃ」って

 

アンタ一体何様??

 

・・・そんな風に、女性側は怒っているのではないかと推察されます苦笑

 

少なくとも、私だったら「えっっ?」ってなると思います。

 

しかし、B'zはこの歌を高らかに歌い上げ、美しいギターリフで終わらせていますので

 

おそらく「この後2人は3年の別れを経て幸せに結婚します」という

 

そういうシナリオなんだと思います。

 

しかし・・・ちょっと待ってください。

 

別れて3年経って、CD取りに寄った元カレの部屋で2時間話した後に急に元カレから

 

「いっしょにいてほしい」

「ずっといっしょにいてほしい」

「・・・君さえよけりゃ」

 

・・・こんなことを言われたら、おそらく彼女はカウンセラーもるもにこう相談すると思います↓

 

「あのー、先日3年前に別れた彼のことが少し気になったので、家に行ってみたんですよ」

「そしたら、彼はまだ他に彼女もいないみたいで、それはちょっと安心したし、話も2時間盛り上がったんですけど」

「彼、急にこう言い出したんですよ」

『君さえよけりゃ、いっしょにいてほしい。ずっといっしょにいてほしい』

「・・・もるもさん、彼って一体何を考えているんですか??」

「彼と私、3年ぶりに会ったんですよ?」

「なんで急にプロポーズみたいなこと言うんですか?」

「そのつもりがあるなら、なんで3年も別れてたんですか?」

「その間、向こうから連絡も来なかったし・・・」

 

・・・こんな見事なすれ違いが容易に想像されます。

 

お互いは思い合っているのに・・・。

 

やれやれ。

 

女性の皆さん

 

男性とはこの歌詞のようなものです。

 

前後の脈絡は関係無く、突発的・衝動的に湧き上がった想いをそのまま表現します。

 

しかし、彼はずっとその想いを胸に抱えていたのです。

 

決して、今この瞬間に思いつきで感じたわけではありません。

 

どうか、そのことを分かってあげてください。

 

彼といい関係を築くには、過去のことは水に流し

 

今この瞬間にフォーカスすることが大事です。

 

そして

 

男性の皆さん

 

この”Warp”のようなプレイが世の中の女性に通用すると思わないでください。

 

ほとんどの女性は怪訝に思って貴方の言葉を信じないですし

 

貴方の気持ちを測りかねて、友達やカウンセラーに相談しまくると思われます。

 

思い出してください。

 

貴方たちは3年ぶりに再会したんですよ。

 

それで急に「ずっといっしょにいてほしい」って

 

彼女がびっくりすると思いませんか?

 

彼女といい関係を築くには、長期的な視野に立ちましょう。

 

デート再開の地道なステップ、そして段取りが大事です。

 

・・・と、こんな感じでございます。

 

知れば知るほど、男女は違う生き物でして

 

お互いにわかり合うことはほぼ不可能な気がいたします。

 

でも、お互いを思いやる気持ち、お互いの愛にフォーカスする気持ち

 

それがあれば、時間はかかってもお互いの関係は必ず快方に向かいます。

 

今、もし彼の/彼女の愛情を信じられなくなっているのであれば

 

このWarpの歌詞のように

 

お互いの愛情表現の仕方は全く違うこと

 

でも、そこに愛情は確かにあるということ

 

どうか、そこだけは忘れずにいてください。

 

今は辛いかも知れませんが、必ず霧が晴れる日が来ます。

 

その日を、別れて3年経った元カレの部屋にCDを取りに訪れるような

 

そんな気楽な気持ちで待ちましょう。

 

以上「男女のすれ違いを歌詞から学ぶシリーズ第一号」でした。

 

シリーズ化するかどうかは、今後に乞うご期待ということで・・・笑

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

東京は寒い雨の1日でしたね。明日も素敵な1日を。

コメント一覧

sun-also-rises
Hwsvsさん

コメントありがとうございます!
なるほど、この歌詞は三年分の男性の想いが詰まった内容なのですね…
一生懸命考えた結果、女性から見たら唐突感満載な対応になっているのが切なくて、そして可愛らしくて素敵ですね。

新たな見方を教えていただき感謝です!
Hwsvs
この歌はかなり男のご都合主義が入っています。このブログの主が言うように女性からしたらこの歌は『(?_?)』の状態でしょう。でもこの歌の男の立場からしたら彼女と別れてから今まで一生懸命考えてきた三年間の思いが詰まった歌なんです。そしてこの歌を聴いている現実の男のあの時こうしていたらという思いを稲葉さんがこの歌にのせて夢を見せてくれているのです。だからかなりの男性ご都合主義の曲です^^いやー稲葉さんって男前なのにこういう歌詞を書くのが上手いですよね^^
sun-also-rises
みけらさん

コメントありがとうございます!
なるほど、この歌詞は男性側から見ると「言葉にするのが難しい感情や感覚を具体的に想像できる描写で表現」している内容なんですね。
女性側には全く無い感覚で新鮮です。

CD取りに行くのが何かしらのサインと思うのも、いかにも男性らしい、前向きな(笑)発想ですね。
確かに言われてみると、女性側も何も思っていなければ行かないですが、3年ぶりでいきなりそこまで思っているかと問われると、うーん・・・。

改めて男女の違いを考えされられる名曲ですね^^
みけら
私もWarpはお気に入りの曲で、男性側の言葉にするのが難しい感情や感覚を具体的に想像できる描写で表現してくれてるところが好きです。

男女の違いの考察面白いですね!
「今頃CD1枚っていうのも変だし」というところから想像できることは、ずっと気にしてるけど自分から連絡できるきっかけもない元カノから、「忘れ物のCD」というあたりさわりのなさそうな内容の連絡をもらったことで、これはあちらの何かしらのサインなのでは…と考えてしまうのが男性心です笑
sun-also-rises
コメントありがとうございます。Warpお好きなんですね。

・・・なるほど、三年ぶりの再会の際に二人は愛し合ったという解釈ですね!
ウブな私にはそこまで読みきれませんでした・・・笑
おから
Warp 好きなので、ハッシュタグから来ました。笑いながら読みました笑 ありがとうございます。
私は「スイッチが入り時間も距離もあっという間に縮んでいく」「オリジナルの香りが体駆け巡る」というのは二人が愛し合ったことを意味するのだと勝手に思い、つまり相手の女性側も同じ気持ちであるということだ、と感じて特に違和感なく聴いてました。
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