うつ病で休職中だが、他の休職中の同期のほうが課長に重宝がられているのではないか?と嫉妬の感情に悩む サトウさんからのご相談です。
(以下、ご相談内容です)
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ご相談、失礼します。
サトウと申します。
お目に留まりましたら嬉しいです。
サトウと申します。
お目に留まりましたら嬉しいです。
大卒上がりたてのフレッシュウーマンなのですが、このたび体調を崩して、2ヶ月の休職となりました。うつ病です。
職場の先輩はとても優しく、「ゆっくり休んでね〜」と言ってくれます。
そのときは「有難いなあ」と受け取っていられたのですが、徐々に鬱陶しく感じられるようになりました。
そのときは「有難いなあ」と受け取っていられたのですが、徐々に鬱陶しく感じられるようになりました。
また、私より同期の子が先に休職したのですが、どうも課長はその子には頻繁に連絡を取り合っているみたいです。私は休職してから1回しか掛かってきませんでした。
私の中で、「あの子の方が学歴あるし、必要だからなんじゃないか」、「でも、一人暮らししてて近くに家族もいないからなんじゃないか」(私は実家暮らしです)、「そもそも診断名がちがうから比較できることじゃない」と悶々としてます。
考えていたら、「私を見てくれない」寂しさが湧き上がってくるのです。
でも、見られたら見られたで鬱陶しい。重い。こっちから連絡するし、やめてほしい。と思うのです。ハチャメチャです。
一体、自分はどうしてほしいのか、分かりません。
恥ずかしながら、同期の子に嫉妬してしまいます。かと言って、課長にそうしてほしいわけでもないので、余計にこんがらがっています。
恥ずかしながら、同期の子に嫉妬してしまいます。かと言って、課長にそうしてほしいわけでもないので、余計にこんがらがっています。
私の捻くれた思考を紐解いてくださる方、もしよろしければご回答、お願いします。
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(以下、ご回答になります)
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こんばんは。
この度は勇気を持ってご相談をお寄せくださり、ありがとうございます。
うつ病で休職中とのこと、そんな時はご相談いただいたような様々な負の感情がご自分を襲って来ることと思いますので
まずはどうか、嫉妬や寂しさを感じるご自分自身を責めないでいただきたいです。
感情は、たとえどんなにネガティブな感情であっても正解ですし
無理してその感情を見ないことにしたり、乗り越えようとすると
却ってその感情が大きくなります。
どうぞ、ありのままのご自分の感じ方を大切にされてください。
「私は私を責めない」
「私は私の気持ちを否定しない」
そうご自分に言い聞かせてくださいね。
その上で本題に入りたいのですが
まず、サトウさんをはじめ同期の新人の方2名が入社半年足らずで休職されるという状況に驚きました。
サトウさんはどんなお仕事をされているのでしょうか?
一般的なお仕事に比べて相当ハードな内容なのでしょうか?
職場の先輩方は仕事のフォローをきちんとしてくれているのでしょうか?
そもそも、労働契約法という法律に企業側の従業員に対する安全配慮義務が規定されているのですが
サトウさんの職場では、まず上司の方がその安全配慮義務を果たされていないように見受けられました。
ちょっと極端な言い方ですが、サトウさんは法律違反が行われている職場で働いているようなものです。
そのような状況にあって心を病んでいるのですから
目の前の状況が否定的に見えてしまっても何ら不思議はありません。
まずご自分は、そういう状況下にあることをぜひご認識いただきたいと思います。
その上で、同期の方が課長から頻繁に連絡が行っている模様、とのことですが
まず、それは本当に事実でしょうか?
誰からの情報でしょうか?
課長が自らそうおっしゃったのでしょうか?
また事実であることが間違い無いとしたときに
同期の方の休職理由は何でしょうか?
確認したいのには理由がありまして
一般的には、うつ病などの精神面での不調が原因で休職している社員に対して
会社側は極力自らアプローチせず、産業医を経由するようにアドバイスされます。
なぜかと申しますと、そもそもうつ病になった原因が会社側にある場合があり
原因を作った会社側が本人に直接対応すると、病状が悪化してしまったり
最悪の場合自死に至ることもあるからです。
私自身企業で管理職をしていますが、配下の方の精神疾患に対しては
とにかく個人で対応せず、労務・産業医と連携するようにと指導されます。
サトウさんの上司に対してもこうした指導がされている可能性があります。
また管理者の立場としては、部下が精神疾患で休暇を取ること自体が
強烈に罪悪感を感じる出来事です。
ですので、課長自身が
「自分の管理能力が無かったせいだ」「自分にできることは無かったのか」
・・・こんな風に自分自身を(無意識のうちに)責めている可能性は高いです。
人間は、誰しも罪悪感を助長する出来事には接したく無い生き物ですので
罪悪感や同じことを繰り返したく無いという思いから、サトウさんに接する機会を持てなくなっている可能性もあります。
課長だって、そんな気の小さい、人にどう思われているか気になって仕方がない、ただの一人の人間です。
「課長だってただの人」
「課長なんて大したことない」
・・・どうぞ、そんな風に許してやる気持ちを持っていただけますと幸いです。
最後にサトウさんご自身の気持ちについてですが
「どうして欲しいかわからない」
「課長や先輩に構って欲しいような、ウザいような、相反する気持ちを感じる」
・・・これはとっても自然な気持ちです。
おそらくサラリーマンほぼ全員が感じたことのある気持ちだと思います。
私自身も22年間サラリーマンをしていますが、全く同じような気持ちを感じ続けてきましたし、今も感じることがあります。
サラリーマンはどんなにステップアップしようと、社長になるまでは誰かしら上司がいますので
上司にどう思われているか、どう評価されているか
同僚に比べて自分はどう思われているのか
それを気にするのは自然なことですし
逆に、全員が全く気にしなかったら上司の言うことなんか聞きませんので
そもそも組織が成り立ちません。
でも、あんまり構われ過ぎたり、明らかに周囲に比べて贔屓されていたら
それはそれで居心地が悪いものです。
サラリーマンのように組織で働く人間にとっては
・組織の中で自分は適切に役割を果たせている
・相応の評価をされている
そう実感できることが大切なのです。
最近、上司と部下の1on1ミーティングを実施する企業が増えてきていますが
そうしたミーティングでは、いかにして部下に上記のような安心感を与えるかが上司の課題になっています。
逆に言えば、そうした安心感が部下の方にとっていかに得難いものか、という証左でもあります。
ですので、どうぞ同期と比較したり、自分が組織にとって必要とされているのかどうか不安になる
そんなご自分自身を責めないでください。
今はうつ病の治療に専念されてください。
また回復して復職し、上司の方とお話しができる環境になりましたら
「私はこの職場に必要とされているのでしょうか?」
「同期に比べて劣っているのでは?と不安だったのですが・・・」
そんなご自身の柔らかい気持ちを伝えて見ても良いかと思います。
きっと上司の方は、必要なのは言うまでも無く当たり前なので、サトウさんの発言に驚くと思いますし
以後はそんな気持ちにさせないように、声かけやフォローの頻度を上げてくれるかも知れません。
もしも何も変わらなくても、サトウさんがご自分の気持ちを素直に表現することが何より大切です。
人は自分の気持ちをありのままに感じ・表現できたときに
その結果の如何に関わらず幸せを感じる生き物ですので。
サトウさんの幸せな職場生活を心よりお祈りしております。
ご参考になりましたら幸いです。
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(以上です)
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。
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