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明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

【ココロノマルシェ】ご相談への回答 -就活と生きる目的-

こんばんは。
アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー もり あずさ(もるも)です。

本日は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」のご相談に回答いたします。

就活中で生きる目的に悩んでいる るり さんからのご相談です。

(以下、ご相談文になります)
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私は現在就職活動をしている大学3年生です。
自己分析をすればするほど自分がどんな人間かわかりません。

自己分析の時に使用される質問って場合によりませんか?
例えば、大人数で物事に取り組むのも嫌いではないし、1人でも出来ます。
どちらにせよ仕事を完了させるのに問題はありません。
昔からの方法で行うか、新しい方法を取り入れるかも、効率の良い方を選択します。
どちらに対しても好き嫌いありませんし、向き不向きもありません。

また、生きる目的が見いだせず、志望意欲が湧きません。
数社分の志望動機を書き、面接を受けましたが、逆質問で聞きたいことがありません。
別にやりたいこともないです。
生き続ける目的も特にありません(今この瞬間死んでも悔いはありません)が、死ぬ理由もないので、生きるために仕事を得なければなりません。

5年後どうなってたいか?やキャリアプランについての質問がとても困ります。
やってみないと分からないのに何をいえと言うんでしょうか。

説得力がないってわかってますが、私はどこに行っても上手く出来ると思います。
ここでいう上手く、というのは言われたことだけやるとかではなく、やるべきこと、やった方がいいこと、やったらもっと良くなるだろうことを考えて行動します。
キャリアアップや昇給にあまり興味がありません。若手から責任ある仕事を任せる、って人手不足だからなのでは?と思ってしまいます。

長くなってしまいましたが、社会人はみんな将来像が明確でやりたいことがあるものなのでしょうか?
それともみんな嘘をついているのでしょうか?
また、なんのために生きたら良いのでしょうか?
****




(以下、ご回答になります)
■■■■
こんばんは。
この度は勇気を持ってご相談をお寄せくださり、ありがとうございます。

就活をすると、自己分析とか適性とか志望動機とか、いろんなことを考えさせられますよね。

その営みにおいては、少なからず自分自身と向き合うことが求められますので

るりさんのように「生きる目的」について考えたり

働くってどういう意味があるんだろうとか

この自分に一体何ができるんだろうかとか

そんなことに思いを馳せる方もいらっしゃることと思います。

就活は、何社内定をもらったとか、有名企業に内定したとか

とかくそんなことに焦点が当たりがちですが

本質的に大切なことは、今まで学生という立場で社会から育ててもらう側だったのが

今後は自分自身が社会に貢献してゆく立場に変わりますので

一体自分がこの社会にどうやって貢献できるのか

それを知るための活動だということです。

るりさんは「生きる目的が分からない」と書いていらっしゃいます。

実はこの「生きる目的」とは、マズローの欲求5段階説の3段階から5段階に関するものです。

マズローの欲求5段階説については、Google検索で多数解説が出てきますのでぜひご一読いただきたいのですが

この3段階以上の欲求は、実は2段階までが満たされていないと出てきません。

1段階目が生理的欲求、2段階目が安全欲求と言われていまして

それぞれ衣食住や安全な生活が保障されることを求めるものです。

これらが満たされているからこそ、次の3段階目の欲求が出てきます。

つまり、今のるりさんは、衣食住が事足りていて、安全な生活を送ることができているということです。

「何言ってんのアンタ、当たり前じゃない?」と思うかも知れませんが

実は決して当たり前ではありません。

ご存知の通り、今ウクライナでは戦争が起きていて

るりさんと同じくらいの歳の学生が家を追われ、大学に通えなくなり

就活はおろか、生きる目的を考える余裕などありません。

逃げなければ殺されてしまうかも知れないからです。

そして、80年前の日本も今のウクライナと同じような状況でした。

男子大学生の大多数が徴兵され

日本の大都市は空襲を受け

食料が不足し

明日生きていられるかも分からない生活をしていました。

こういう状況では「生きる目的」を考えることはできません。

ですから、るりさんが「生きる目的」を考えている時点で

実は非常に恵まれた状況にあることに思いを馳せてください。

それはたまたま、今日本が平和で、経済も発展していて

るりさんのような新卒の方を手ぐすね引いて待つ余裕のある企業が多数あって

るりさんをはじめとする新卒学生が、就職した会社でミスマッチを起こし早期離職に到ることの無いように

「自分はどんな人間で、何をしたくて、どうやって社会に貢献できるのか」

それを考えてもらうための機会を大学の就職課やキャリアコンサルタントたちが

こぞって学生に提供しているからこそ起きていることなのです。

ちなみに、これだけ社会側が新卒学生に多数の機会を提供している理由はもう一つありまして

ご存知の通り、日本は少子高齢化が急速に進んでおります。

若年層が着実に雇用され、安定的に働いてもらい、税金を納めて

日本社会を支えて行ってもらうことが、未来にとって必要不可欠だからです。

るりさんを始めとする一人ひとりが、未来の日本社会を支える担い手なのです。

るりさんは、これまで親御さん、親戚、学校の先生、友達など

多数の人たちのお陰で今日まで成長を遂げてきました。

まずはそうした周囲に対して、ぜひ感謝の気持ちを持って頂きたいです。

そして、今度はるりさんが社会にお返しをしていく番です。

ご自分が社会に還元できること/したいことは何なのか?

ぜひそれを考えながら就職活動を進めてください。

それこそが、るりさんが追い求めている「生きる意味」ですので。

るりさんがご自身なりに社会に貢献する人材へと成長されることを

私は心よりお祈りしております。

ご参考になりましたら幸いです。
■■■■
(以上です)


最後までお読みいただきありがとうございました。
明日からも素敵な1週間を。

****
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