明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

オリンピックの延期について

とうとうオリンピック延期の議論が始まりました。

 

去年1年間「いだてん」を一生懸命観ていた私からすると、

 

あぁ・・・戦争じゃなくてもオリンピックってできなくなり得るんだと

 

とても複雑な気持ちになりました。

 

「いだてん」を観ていた方はすでにご存知と思いますが

 

日本は戦前の1940年開催予定だったオリンピックの招致に成功しました。

 

今でもアジアで開催されるオリンピックは東京を除いては北京とソウルくらいしか

ありませんが、

 

まだ欧米による植民地支配が全盛だった当時にアジアの島国がオリンピックを招致するのは

とても画期的な出来事で、

 

「いだてん」の嘉納治五郎を筆頭にした招致団のパイオニア精神の素晴らしさに

ドラマを観ていて圧倒されました。

 

そこまでして招致したのに、日中戦争の勃発を機に開催権を返上せざるを得なくなった時の

招致団の忸怩たる思いは、察するにあまりあります。

 

そして時をへて80年後に東京にて開催される予定だったオリンピックは、

 

今度は戦争ではなく、世界的に蔓延している感染症という新たな要因によって

 

その開催が危ぶまれる事態になっています。

 

戦争じゃ無い要因でオリンピックができなくなるかも知れないなんて、

 

「いだてん」を観ているときは全く予想していませんでしたし、

 

戦争が無い日本でオリンピックを迎えることができる自分は幸せ者だと、

 

そうのん気に思っていました。

 

しかし、昨日の記事にも書きましたが

 

それは決して当たり前ではなかったんですね。

 

失いそうになって「当たり前」があることはありがたいことだったと

 

初めて気づきました。

 

30年近く前の大江千里の歌に「大事なことはいつだって 別れて初めて気がついた」と

いうフレーズがあるのですが、

 

ここ2日間はそのフレーズをよく思い出します。

 

大事なことって、なかなか気づかないものですね。

 

そんなことを思いながら、今後もオリンピック関連の報道を見守って行きます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日も素敵な1日を。

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