乙部綾子をめぐる美人の定義
テレビを見ていた女友達が吐き捨てた。
「なに、この美人秘書って、どっこが美人なのよ」
女性の目から見るときの“美人のハードル”は自分の友達を紹介してくれる時には子供がまたげるくらい低いくせに、それ以外の時は突如としてブブカ級(6m06くらい(笑))にあげられてしまう。
「なに、ブスのくせに」とかも平気で言ったりもする。そう、もし統計をとったら一生の内に「ブス」という言葉を使う回数はオトコより女のほうが多いにちがいない…。
まぁ、でも、たしかに今、話題のあの人の秘書とやらは“美人広報”っていうほどのことはないかもね(笑)。
ではマスコミは世の女性の方々と較べると「美人のハードル」が低いのだろうか?
たしかに一般人に対しては芸能人の場合とくらべれば基準点が甘くなるのは当然なのだろうが、マスコミが“美人”という表現を使うかどうかの基準はそもそもがそういう次元のハナシではないのだ。
一番大切なのは事件性・ニュース性。
美人とつけるだけでキャッチーでセン和歌における「たらちねの」とさしてかわりない、「事件な女」にかかる枕詞にすぎないのだ
少なくとも“OL”とか“女社長”というコトバを見出しに使う場合には、それが万人も認めるようなブスではないかぎりは、必ずアタマに「美人」をつけなければいけないのだ。
写真が公表されてなかったり。不鮮明なものしかない場合には本人の外見は全く関係なくなる。
これも男女平等へのトレンドだろうか?“イケメン”なんて言葉が使われるようになってからは、その修辞はオトコにまで押し寄せてきた。
某百貨店のイケメン店員なるものをテレビでやっていたけど、多分この人はこの先1年間はニュースを見た同僚たちに冷やかし続けられるんだろうなと容易に想像できるくらいのフツーのにいちゃんだった(笑)。
よくあるのが
「美人キャリアウーマン、転落の真相」
これは枕詞というだけでなく「転落」ということに対比を強調するためにも「美人」と「キャリア」が使われているのだ。
これがオトコだったら
「イケメン社長、事件の顛末」
とかもありかもしれない。
とにかく、エリートが転落する記事はみんな読みたいし、天が二物も三物も与えてるような人だったらもう小躍りものなのだから。
もうひとつあるパターンとしては女性が全裸死体で発見された場合は99%の確率で美人OLになってしまう。理由はわからないが、ひょっとしたら日本人の中にはミステリーの中にエロチシズムを求める江戸川乱歩以来の伝統が脈々といきづいているのかもしれない。
そのうちこんな見出しが出たりして
「身元不明の美人OL、首無し死体で発見!」
ごめんなさいm(__)m。
女の人が「死ね!」と言っているのは、聞いた事、今のところ無いです・・・さすがに(^_^;)。あったら怖い~。でも否定は出来ないけど、「私は」知りませんよ~。信じて下されば、ですけど(^^ゞ。
用語辞典はシリーズ化していきましょう
ブログやめなかたっら…
>ブスに対して、生きていた時は「死ね!」「とか普段言っていた癖に
↑い、言ってるヒトいるんですか?まわりに(^_^;)
なんかのときに捨てぜりふ的に「ハゲ」だの「ブス」だの言うことはあるかもしれませんけど、
美醜そのものを標的にする罵倒って大人になってから聞いたことないなぁ
っていうか、どっちにしても言った記憶はないですが…
むしろ、タカビーな美人のほうが標的になるんじゃないすかね
あ、女同士での会話の話ですか?
私は知るよしもございません<(_ _)>
冴えを、一層感じた~!!(^o^)。
これは知っていたはずでしたが、
私が、つい先日、書いた記事
の平敦盛の話もそっか、そうだったのか。
http://blog.goo.ne.jp/mshichi65/e/2ba9f7886e31f92095fa80919caf6ec3
私は、てっきり、「イケメン」の人だけ、同情されて、何だかなぁって思っていたのですが、
そっか。現代だったら、私も知っていたのに。
「劇的にしたいから」「風流な美しい~」という表現があったのかも?
だから、平敦盛も、もしかしたら、普通の人だったかも???
う~ん。そっか・・・。
又は両方のタイプに分かれるかな?
それにしても、ブスとかへの憎しみが激しい人もいますが、ブスが死んだ方が愉快、と迄は
思わないんでしょうかね~。
ブスに対して、生きていた時は
「死ね!」とか普段言っていた癖に、
いざ死ぬと関心が薄れるというのは、
一体何なのでしょう???(^_^;)。
ちょっと不思議に思えたのでした。