偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

「世界の王」なんて昭和の死語だ

2020年12月16日 06時29分48秒 | ◎ツッコミ思案neo

政府が「GoToイート」の適用を「原則4人以下」に制限するよう全国の知事に要請している中、首相らが銀座のステーキ店「銀座ひらやま」で会食。

そのメンバーは
プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長
俳優の杉良太郎氏
政治評論家の森田実氏
タレントのみのもんた氏
林幹雄幹事長代理
首相は首相官邸での政府対策本部で「GoToトラベル」の全国一斉停止を決めた後、遅れて参加。

杉さまに関しては残念でならないが、あとのメンバーは納得の面々。
特に世界の王さん。
あの「報われない努力なんてない論争」で指原莉乃が炎上した一件では、とうとう昭和の遺物ぶりを見せたなと思ったものだが、やはりここでもといった感じ。
そもそも世界の王などという呼称がとんだインチキ。
だってアメリカ人の大半は王さんのことなんて知らないし
日本のホームラン記録なんてメジャーではほぼ価値がない。
野球そのものレベルや、球場の狭さ、バット、ボールの差異等々。
打者としては唯一アメリカで大成功したあのイチローでさえピート・ローズの言い分が妥当だ。
日本だって台湾や韓国の記録なんかを通算に数えるのは認めちゃいないんだから、日本の記録だけ認めろなんておかしなはなしだよ。アジア差別だよ。
あの松井でさえ、メジャーに行ったら中距離ヒッターになり下がったんだから
昭和の日本のレベルだったらもっと差があったと考えるのが妥当だ。
「王さんストライクゾーン」は確かにあったという証言があるくらいだから
さらに打ちやすくなってただろう

「それなりにリスペクト」をするのはいいけど
「世界の」っていうのは今の「日本スゴイ」乱発に通じる悪しき流れ。
ほんとうは大人になった昭和キッズたちも薄々わかっちゃいたげと
大御所とかレジェンドの肩書きはすごいといわなきゃいけないという
同調圧力が伝説を守ってきたのさ

「裸の王様」は言いすぎだっていうなら
セミヌードのおじさんたち
「私は天才ではない、努力の人だ」
って一見、謙虚なようだけど
これってむしろ奢ってるし
自己責任論の源流がある
星野仙一の鉄拳制裁と同じくらい社会に悪影響

欧州のサッカー選手なんかは
率直に「私は才能に恵まれた」とか言うよね。
才能のことを「Gift」なんていうけど
そういう考えが福祉とか文化につながってんぢゃねーかな
報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べないなんて王さんみたいな考えって
勝つまでやめないギャンブラーの沼とかわんねーぞ(笑)

ああ、またキアヌ・リーブスに無理矢理、松尾芭蕉とか言わせてるし…

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