●フジテレビ“やらせ”暴露の裏側

　きのうの深夜フジの「未来写真週刊誌スクープ」を見た。番組改編の間を埋めるためのゆる～い番組だ。
　べつに見ようと思っていたわけではなく、「演技者。」があるつもりでつけたらやっていたのだが、あることが気になってしまったので見続けてしまったのだ。
　内容はバナナマンの二人が「自分が暴走族の総長に見える」ような構図の写真を撮ってくるというもの。
　日村が暴走族に話をつけにいく役で、それを遠くのロケバスから設楽がカメラでおさえるという電波少年の500回目の焼き直しようなショボい企画なのだが、私のアタマにはあることがよぎった。
　それは今月の半ばにある雑誌の編集者が暴走族の取材をした際に道交法違反（共同危険行為などのほう助）があったとしてパクられたという報道があったからだ。
　日村は特攻服を着たまま無理矢理バイクをパクって走って逃げれば、それを大勢で追いかけられる姿が、「先頭を走る総長っぽく見える」というアイディアへとたどりつく。おっ…と思った。これがやらせでなければ明かな暴走（共同危険行為などのほう助）になる。
　すると最後にほうに画面の右下に、小～さな文字で、…そう、私の5000円のテレビではほとんど読めないくらいの大きさの文字で、「彼らはエキストラです、芸人には内緒です」というテロップが出た。
　これはあきらかに16日の報道を気にして後付けでいれたテロップだと思った。
　だってドッキリ企画だったらフツー種明かしのシーンがあるはずだけど、フツーにバナナマンがスクープ賞を貰って終わった。収録語に慌てていれたのは明白だ。
　逆に言えば、そうじゃなかったらそのまま放送したってこと。
　レイザーラモンも子供をあやすやつだけは、やらせくさいと思ったが、もし他のもそうだったらちょっ残念だ。
　テレビって、昔のプロレスとおんなじで筋書きありと思っていても、ところどころガチンコがあるんじゃないかという淡い期待感があるから見てて楽しいのだが、なんか最近ミエミエなのが多くなってきた気がするなぁ。